カールロベルト・クライテン歴史的録音集

ナチスによって27歳で処刑されたピアニスト
カールロベルト・クライテン歴史的録音集

  • アーティスト:カールロベルト・クライテン
  • レーベル:CAVI MUSIC
  • 品番:4260085531554
  • ジャンル:ジャンルクラシック器楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 録音情報など:MONO / STEREO、ADD、DDD
  • 収録時間:79:19

TRACK LIST

カールロベルト・クライテン歴史的録音集

ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲、間奏曲変イ長調Op.76-3
(録音:1934年11月)
トーマス・ブローメンカンプ(1955-):カールロベルト・クライテンの思い出に*
(録音:2016年7月16日)
ショパン:前奏曲変ロ長調Op.28-21、前奏曲変ロ短調Op.28-16
(録音:1934 年10月)
ロベルト・フォルカルト(1896-1953):タイトル不明
(録音:1937/38年)
オトマール・シェック(1886-1957):トッカータOp.29-2
(録音:1935年10月21日)
ロベルト・フォルカルト:ピアノ・ソナタ嬰ヘ短調Op.2、「月は静かに」によるパラフレーズ
(録音:1937/38年)
オスカー・ゴットリープ・ブラー(1934-):川沿いの私の町(1987)*
(録音:2016年7月16日)
テオ・クライテン(1887-1960):ソナチネ ホ長調
(録音:1934年9月25日)
フィリップ・ロジャック(1994-):音~火~遺灰(カールロベルト・クライテンへのオマージュ)**
(録音:2016年7月16日)
J.シュトラウスⅡ:美しき青きドナウ(テオ・クライテン編)
(録音:1938年6月16日)
ショパン:ノクターン 遺作
(録音:1934年10月)
クリスティアン・バナシク(1963-):ピアノとラウドスピーカーのためのベゲーグヌング(出会い)8~レント(カール
ロベルト・クライテン生誕100周年記念に)**
(録音:2016年7月16日)
ショパン:前奏曲変ロ長調Op.28-21、前奏曲変ロ短調Op.28-16
(録音:1935年10月)
ラヴェル:クープランの墓より「トッカータ」
ショパン:前奏曲変ロ短調Op.28-16
(録音:1933年)

カールロベルト・クライテン(ピアノ)
トビアス・コッホ(ピアノ)* ウド・ファルクナー(ピアノ)**

★カールロベルト・クライテン(1916-1943)は、ピアニストとして将来を嘱望されていたが、1943年にナチスの支配下にあったドイツ政府を批判し、27歳の若さで処刑されました。2016年はクライテン生誕100周年の記念の年であったため、歴史の研究に熱心なドイツのピアニスト、トビアス・コッホによりこのアルバムが企画され、クライテンの未発表音源、そしてクライテンに捧げられた現代の作曲家の作品を新たに録音し収録したアルバムが制作されました。クライテンの音源はドイツのThorofonレーベルに残されていたテープを使用、新たに録音されたものは、彼の生誕100周年を記念して故郷デュッセルドルフで行われたコンサートからのもの。
カールロベルト・クライテンは1916年6月26日にボンに生まれ、その後デュッセルドルフで育ちました。彼のコンサート・デビューは10歳の時、17歳でウィーン国際ピアノ・コンクール第2位、ベルリンのメンデルスゾーン・コンクール優勝と立て続けにコンクールの顔となり、一躍若手ピアニストとして注目を集めることになります。そしてケルン、ウィーンで学んだ後、1937~40年までベルリンでクラウディオ・アラウのもとで研鑽を積みました。コンサートの出演依頼も多く、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とは2度共演しています。彼のレパートリーは古典・ロマン派、そしてプロコフィエフ、ストラヴィンスキーを得意としていました。
刑務所にいた数カ月間、彼は希望を捨てることなく、木の板に鍵盤を書きその上で練習をしていたと言います。1943年8月には家族に宛こんな手紙を書いています。「外に、もう一度、暖かく美しい天気のもとへ」。クライテンは1943年12月7日、ベルリンのプレッツェンゼー監獄で処刑されました。
師アラウは彼の死に大きなショックを受け、死後40年経った後にも、最高の弟子のひとりであったと評しています。トビアス・コッホはクライテンの演奏についてこのように語っています。「彼の演奏は決して名人芸ではなく、いつもそこに音楽があり、作曲家の意図を明確にする稀有な才能を持っていた。」

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