ドニゼッティ:「マリア・ディ・ロアン」

日本語字幕、あらすじ付き!
ドニゼッティ最充実期の傑作「マリア・ディ・ロアン」、初映像
ベルガモ・ドニゼッティ音楽祭のライヴ
指揮はクンデ!

  • アーティスト:グレゴリー・クンデ(指揮)
  • レーベル:BONGIOVANNI
  • 品番:AB-20028
  • ジャンル:ジャンルクラシック歌劇
  • 価格:オープン価格
  • 形態:DVD
  • 録音情報など:リージョン:All、NTSC 16:9、Stereo PCM、字幕:伊英日
  • 収録時間:120分

TRACK LIST

ドニゼッティ:「マリア・ディ・ロアン」

マジェラ・クラー(Sマリア) サルヴァトーレ・コルデッラ(Tリッカルド)
マルコ・ディ・フェリーチェ(Brエンリーコ)
ドメニコ・メニーニ(Tアルマンド・ディ・ゴンディ)
アレクサンダル・ステファノスキ(Bsデ・フィエスク)
フランチェスコ・コルティノヴィス(Tオーブリ)
ジュゼッペ・カポフェッリ(Bsシュズ子爵)
フランチェスコ・ライーノ(Bsシュヴルーズ公爵の従者)
グレゴリー・クンデ(指揮)
ベルガモ・ガエターノ・ドニゼッティ音楽祭管弦楽団、合唱団
ロベルト・レッキア(演出)
アンジェロ・サラ(装置,衣装)
クラウディオ・シュミット(照明)

収録:2011年10月、イタリア、ベルガモ

★ドニゼッティの隠れた傑作「マリア・ディ・ロアン」の初映像が登場しました。「マリア・ディ・ロアン」は、ドニゼッティの活動期の終わり近く、1843年6月5日にウィーンで初演され大成功を収めました。三角関係を題材にしたプリマドンナ・オペラなのですが、しかしソプラノ、テノール以上にバリトンが大いに活躍することで、ドニゼッティとヴェルディの接点を強く感じさせるオペラです。実は初演でエンリーコを歌ったのは、ヴェルディの「ナブッコ」初演のタイトルロール、ジョルジョ・ロンコーニ。二人とも偉大なバリトン、ロンコーニの魅力をそれぞれにたっぷり引き出したのです。このDVDに収録されているのは、ドニゼッティの生地ベルガモで毎年秋に行われているドニゼッティ音楽祭の2011年10月の公演です。タイトルロールは、アイルランド生まれでドニゼッティを得意とするマジェラ・クラー。ベテランらしい貫禄のある歌いっぷりで上演に重みを与えています。リッカルドのサルヴァトーレ・コルデッラは、イタリア、レッチェ近郊の生まれ。今たいへんに注目されている売り出し中のテノールで、2013年1月に「マリア・ストゥアルダ」でメトロポリタン歌劇場にデビュー、メトではさらにディアナ・ダムラウ、プラシド・ドミンゴと共にヴェルディ「椿姫」のアルフレードを、アンナ・ネトレプコを相手にドニゼッティ「愛の妙薬」のネモリーノを歌っています。エンリーコのマルコ・ディ・フェリーチェは、1997年デビューのイタリアの中堅のバリトン。この十年ほどでドニゼッティやヴェルディのバリトンとして目覚しく成長しています。新国立劇場には1999年12月にプッチーニ「蝶々夫人」のシャープレスで初登場、そしてこの2015年4月のヴェルディ「運命の力」でドン・カルロを歌っています。
指揮はロッシーニ・テノールとして高名なグレゴリー・クンデ、これがオペラ指揮者デビューだそうです。クンデはニューヨークでグレゴリー・クンデ・コラールという合唱団を率いており、指揮経験は少なくありません。指揮姿はほんの少ししか見えませんが、これがピットでの初指揮とは思えないほど堂々としたもの。
ロベルト・レッキアの演出はなかなか工夫が見られます。衣装は時代物、しかし舞台は、中央に水が渦を巻いて吸い込まれるような大きな穴があり、また背景には巨大な額縁が斜めに突き刺さっています。「マリア・ディ・ロアン」の物語の土台であるリシュリュー治世下での不安定な状況を示した舞台なのです。この上演ではルカ・ゾッペッリ校訂のクリティカル・エディションを使用しています。「マリア・ディ・ロアン」には録音が数種ありますが、それらはいずれもドニゼッティが初演の5ヵ月後にパリで上演した際に改訂した楽譜を用いており、アルマンド・ディ・ゴンディがメッゾソプラノ(ズボン役)でした。このベルガモの上演では初演稿が用いられており、アルマンド・ディ・ゴンディはテノールの脇役、その他数箇所で他の録音とは異なった楽譜が用いられています。なんと日本語字幕と日本語あらすじが共についています。BONGIOVANNIの力の入れようが感じられます。

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