ベッリーニ:歌劇「カプレーティとモンテッキ」(全曲)

ジュリエッタは死ななかった?!
愛し合う男女の悲恋の物語を鬼才クリストフ・ロイが描く
ファビオ・ルイージ指揮チューリヒ歌劇場
ベッリーニ「カプレーティとモンテッキ」

  • アーティスト:ファビオ・ルイージ
  • レーベル:ACCENTUS MUSIC
  • 品番:ACC-20353DVD
  • ジャンル:ジャンルクラシック歌劇
  • 価格:オープン価格
  • 形態:DVD
  • 録音情報など:画面:16:9 NTSC、音声:DTS5.1 DD5.1、PCMステレオ、字幕:独英仏韓日
  • 収録時間:139:03

TRACK LIST

ベッリーニ:歌劇「カプレーティとモンテッキ」(全曲)

ファビオ・ルイージ(指揮)
演出:クリストフ・ロイ
装置、衣装:クリスチャン・シュミット
照明:フランク・エヴィン
合唱指揮:ユルク・ヘンメリ
振付:トーマス・ヴィルヘルム
ジョイス・ディドナート(ロメオ/メゾソプラノ)
オルガ・クルチンスカ(ジュリエッタ/ソプラノ)
バンジャマン・ベルネーム(テバルド/テノール)
ロベルト・ロレンツィ(ロレンツォ/バス・バリトン)
アレクセイ・ボトナルチューク(カペッリオ/バス・バリトン)
ゲオルギ・プチャルスキ(同伴者)
フィルハーモニア・チューリヒ チューリヒ歌劇場合唱団
収録:2015年6月スイス、チューリヒ歌劇場(ライヴ)
映像監督:ミヒャエル・ベイヤー
プロデューサー:パウル・スマチュニュイ

★ベッリーニ28歳の傑作「カプレーティとモンテッキ」をドイツの鬼才クリストフ・ロイ演出した、ファビオ・ルイージ指揮によるチューリヒ歌劇場の映像。
★若き男女「ロメオとジュリエッタ」の悲恋の物語で、イタリアに古くから伝わる話をもとにしたもので、シェイクスピアの戯曲とはストーリーが若干異なります。ベッリーニが用いた原作は、ジェロラモ・デッラ・コルテの「ヴェローナ物語」。それを基にして、フェリーチェ・ロマーニがイタリア語台本を書き、1830年にヴェネツィアのフェニーチェ劇場で初演されました。基本のあらすじは、13世紀ヴェローナの名家カプレーティ家とモンテッキ家は宿敵同士。息子をモンテッキ家のロメオに殺されたので復讐の念をいだいているカペッリオは、テバルドに息子の仇を取らせようと考え、娘のジュリエッタとテバルドの結婚式を執り行うことを発表。しかしモンテッキ家のロメオとカプレーティ家のジュリエッタは恋仲。戦争ではなく話し合いで和解をすすめるロメオ、それを拒否するカッペリオ、そして二人の中を知ったカッペリオは反対、若き情熱が先行する二人は死を選ぶ。。。
★ドイツの鬼才クリストフ・ロイの演出はかなり趣向が凝らされています。舞台はそれぞれ壁で部屋が仕切られており、回転舞台を使い場面ごとに回転させ前後の情景を暗示させます。特徴的な演出として、ロメオとジュリエッタにしか見えないロメオの「同伴者」が設定されています。ロメオが登場する場面には必ず存在し、ストーリーの展開を無言で誘導しています。さらにジュリエッタの影には同じ動きをする謎の老女があらわれます。クライマックスのシーンでは、仮死状態のジュリエッタをみて勘違いしたロメオが毒を飲んで自殺を図ります。二人は最後の会話を交わしロメオは死んでしまいます。カプレーティ家とモンテッキ家の人々が騒ぎをきいて集まりカッペリオを責める。ここで回転舞台が作動し、ジュリエッタが別の部屋に向かい、そしてそこにはその老女が。そうこの老女はジュリエッタ。ロイの大胆な解釈で愛し合う男女の情熱、その情熱が故の自己主張、そして絶望を見事に描いています。
★ロメオにはメトロポリタン歌劇場のスター、メゾソプラノのジョイス・ディドナートがズボン役として登場。広い音域と卓越した歌唱力のロメオは圧倒的な存在感を放っています。ジュリエッタ役には期待のコロラトゥーラ・ソプラノ、オルガ・クルチンスカを起用。バンジャマン・ベルネーム、ロベルト・ロレンツィ、アレクセイ・ボトナルチュークほか歌手陣は実力派が揃っています。存在感といえば。「同伴者」役のゲオルギ・プチャルスキ。ポーランド出身のダンサーで整った顔立ちに中性的な雰囲気は目をひきます。
★ファビオ・ルイージは音楽監督を務めてから、革新的な新演出に取り組んでいるチューリヒ歌劇場。今後も興味深いプログラムを展開していく予定です。

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