名手マドゥフによるモルターのトランペット協奏曲
- アーティスト:ジャン=フランソワ・マドゥフ
- レーベル:ACCENT
- 品番:ACC-24327
- ジャンル:ジャンルクラシック協奏曲
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
名手マドゥフによるモルターのトランペット協奏曲
ヨハン・メルヒオール・モルター(1696-1765):トランペットとホルンのための協奏曲
ソナタ・グロッサ ニ長調(3本のナチュラルホルン、ティンパニ、オーボエ、弦楽、と通奏低音)
コンチェルト・パストラーレ ト長調(弦楽と通奏低音)
トランペット協奏曲第1番 ニ長調MWV IV.12 (ナチュラルトランペットと弦楽と通奏低音)
シンフォニア ニ長調NWV VII.71(2本のホルンと弦楽と通奏低音)
ディヴェルティメント ヘ長調
(アルト・シャリュモー、テノール・シャリュモー、2本のF 管ホルン、ファゴット)
タンドルマン(アルト・シャリュモー、バス・シャリュモー、2本のC管ホルン)
2本のトランペットのための協奏曲第3番 ニ長調MWV IV.11
(2本のナチュラルトランペット、弦楽、通奏低音)
ジャン=フランソワ・マドゥフ(ナチュラルトランペット、ナチュラルホルン)
ムジカ・フィオリータ ダニエラ・ドルチ(指揮、ハープシコード、オルガン)
録音:2016年10月21-25日 アドゥラム礼拝堂,バーゼル(スイス)
★ヨハン・メルヒオール・モルターは、ドイツ後期バロックから前古典派にかけて活躍した作曲家。カールスルーエやアイゼナハの宮廷楽団の楽長を務め、前古典派様式の多ジャンルの作品を数多く作曲。中でも3曲のトランペット協奏曲はいずれもカールスルーエの宮廷トランペット奏者であったカール・プファイファーのために作曲された、高音域が活かされた快活な曲調と美しい旋律が印象的な作品です。
本番では、テレマンのトランペット&ホルン協奏曲(ACC-24318)で巧みな演奏聴かせてくれたピリオド管楽器の名手、ジャン= フランソワ・マドゥフが、ベントホールを使用しない伝統的なナチュラルトランペットで挑みます。このナチュラルトランペットで完璧に演奏できる音楽家は現代において希少であり、マドゥフだからなし得た録音と言えるでしょう。またダニエラ・ドルチ率いるアンサンブル、ムジカ・フィオリータのメンバーとして杉村智大がナチュラルトランペットを演奏しています。クリスティアン・ライセラーとエルンスト・シュラーダーによるシャリュモーの演奏にも注目です。シャリュモーはフランスで発達したクラリネットの起源となった楽器。シングルリードとマウスピースを備え、円筒形の内管を持つのは現代のクラリネットと変わりません。18世紀の後半までオーケストラで使用されていました。
マドゥフの創意工夫に溢れた演奏、ムジカ・フィオリータの快活なアンサンブルで当時のモルターの作品の響きがよみがえります。