ヴァインベルク:24の前奏曲(ヴァイオリン版)

クレーメル入魂の新録音、超謎めいたヴァインベルクの「24の前奏曲」!

  • アーティスト:ギドン・クレーメル
  • レーベル:ACCENTUS MUSIC
  • 品番:ACC-30476CD
  • ジャンル:ジャンルクラシック器楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD

TRACK LIST

ヴァインベルク(クレーメル編):24の前奏曲Op.100(ヴァイオリン版)

ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
録音:2017年12月/パリャシャウス・ドヴァラス(リトアニア)

★クレーメルが待望のソロ新録音を行ないました。それも無伴奏というのが彼の自信と気合の表れと申せましょう。曲はクレーメルが数年来非常な熱意を燃やすヴァインベルク。なんとヴァイオリンのオリジナル曲ではなく、無伴奏チェロのための「24の前奏曲」をクレーメル自身がヴァイオリン用に編曲したものを全曲披露。

★クレーメルは2017年9月に読売日本交響楽団とヴァインベルクのヴァイオリン協奏曲を演奏した際、アンコールにこのなかから2曲を弾き、さらに2018年2月にはサントリーホールで全曲を演奏して話題となりました。

★ヴァインベルクの「24の前奏曲」は1968年の作で、大チェリストのロストロポーヴィチに捧げられました。長短24 の調ではなく、異なる性格による作品を集めていて興味津々。ことにショスタコーヴィチやシュニトケに勝るとも劣らぬミステイアスな引用に終始していて、その点もクレーメルの関心を引き、チェリストだけの宝にしておきたくないと編曲の意欲を燃やしたと思われます。

★たとえば第5番はシューマンのチェロ協奏曲から、第21番はショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番から露骨にして大胆な引用(というよりそっくりそのまま)しているのも衝撃。後者はもちろんロストロポーヴィチに捧げられていますが、前者もショスタコーヴィチがロストロポーヴィチのために1963年に再オーケストレーションしていることもあり、なにやら意味深。おそらくクレーメルは意味を理解して披露しているらしいのも、推理小説ばりの面白さ。

★クレーメルの演奏もシャープで緊張感に満ち、この謎めいた作品にさまざまな光を当てています。リトアニアの写真家アンタナス・ストクス(1939〜)の雰囲気あるモダンな写真が添付されているのもイマジネーションを広げさせられます。

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