アイヴィン・ビューエネ

ノルウェー室内管弦楽団創設40周年記念アルバム

  • アーティスト:テリエ・トンネセン
  • レーベル:AURORA
  • 品番:ACD-5085
  • ジャンル:ジャンルクラシック現代音楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 収録時間:52:53

TRACK LIST

アイヴィン・ビューエネ(1973–):
花輪(マシュー・ロックのために))(2007)
ゆるやかに、思い悩むように(弦楽のための)(2003) 
パリンプセスト(シンフォニエッタのための)(2004)
静物(弦楽オーケストラのための)(2006)

ノルウェー室内管弦楽団 テリエ・トンネセン(指揮)
録音:2016年2月15日–20日 ヤール教会(ベールム、ノルウェー)
制作:ヨルン・ペーデシェン
録音:アルネ・アクセルベルグ

★ノルウェー室内管弦楽団は、1977年、優れた器楽奏者を集めたプロジェクト・オーケストラとして設立されました。アイオナ・ブラウン、ライフ・オーヴェ・アンスネス、イザベル・ファン・クーレンたちが芸術監督や客演コンサートマスターに招かれ、創設者のテリエ・トンネセン(1955–)が現在、音楽監督を務めています。2017年のノルウェー室内管弦楽団の創設40周年を記念するアルバム『Garland(花輪)』。「高校で音楽を学んでいた17歳の時、第1回ウルティマ・フェスティヴァルでノルウェー室内管弦楽団の演奏する『現代』音楽を聴き、これこそやりたい音楽だと思った」と語る、アイヴィン・ビューエネの作品が4曲、演奏されます。ビューエネは、3つの小説とエッセイ集を発表した著述家としても活動、彼の音楽ではしばしば、文学やその他の芸術作品がイメージされ、あるいは素材に採られます。その代表的な作品のひとつ、イタロ・カルヴィーノの『見えない都市』を背景にもつ《あり得べき諸都市(まちまち)/ 本質を衝く風景》(2L083SABD)が、2012年のスペルマン賞(ノルウェー・グラミー賞)を受賞しています。バーミンガム・コンテンポラリーミュージック・グループの委嘱による《Garland(花輪)》は、「マシュー・ロックのために(For Matthew Locke)」の副題をもち、イギリス・バロック期の作曲家ロックの《4声のコンソート(Consorts of Fower Parts)》の3曲の序奏部に基づいて作曲されました。ヌーヴェル・アンサンブル・モデルンが初演した《Palimpsest(パリンプセスト)》(元の字句を消して別の字句を上書きした羊皮紙の写本)は「レイヤーを重ねた構造」をもつ作品。《Langsam und schmachtend(ゆるやかに、思い悩むように)》は、ワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》の第1幕前奏曲、冒頭の一分間の音楽による「幻覚」。アメリカの作家ドン・デリーロの小説『ボディ・アーティスト(The Body Artist)』を読んでいた時、主人公のボディ・アーティスト「ローレン・ハートケのために(For Lauren Hartke)」作曲した《Stilleben(静物)》。モーツァルトのピアノ協奏曲第17番の「アンダンテ」の旋律が最後に姿をみせます。この2曲はノルウェー室内管弦楽団の委嘱作です。

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