唐詩をモチーフにしたノルウェーのイーベルグの《生命の惑星の歌》
- アーティスト:ヘルゲ・イーベルグ
- レーベル:Aurora
- 品番:ACD-5093
- ジャンル:ジャンルクラシック声楽曲
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
- 収録時間:59:55
- 入荷予定時期:2019年5月下旬
唐詩をモチーフにしたノルウェーのイーベルグの《生命の惑星の歌》
ヘルゲ・イーベルグ(1954–):
生命の惑星の歌(管弦楽、5人のソリスト、朗読のための合奏協奏曲)
エリセ・ボートネス(ヴァイオリン) クリスチャン・イーレ・ハドラン(ピアノ)
マリアンネ・ベアーテ・シェラン(メゾソプラノ) フランク・ハーヴロイ(バリトン)
トム・オッタル・アンドレーアセン(アルトフルート)
リウ・ティエガン(朗読) シセル・エンドレーセン(朗読)
イングリ・ブライエ・ニュフース(ピアノ・ソロ)
ビョルン・ローケン(ゴング、クリスタル・サウンドボウル、クリスタル・サウンドピラミッド)
ノルウェー放送管弦楽団 カイ・グリンデ・ミューラン(指揮)
録音:2018年3月19日–20日、5月7日–9日 NRK 大スタジオ(オスロ)
録音(北京語朗読):首都師範大学音楽学院、中央戯劇学院(北京)
録音(打楽器、英語朗読):Urban Sound Studios(オスロ)
制作:ハルドル・クローグ、ヘルゲ・イーベルグ
録音:オイスタイン・ハルヴォシェン、テリエ・へレム
★ヘルゲ・イーベルグの《生命の惑星の歌》は、「唐詩を素材に使い、現在の生態学的状況に光をあてる」をコンセプトに作られた作品です。マーラーの《大地の歌》のテクストに採られたのと同じ詩の原詩と英訳詩を使い、ヴァイオリン、ピアノ、メゾソプラノとバリトン、アルトフルートの加わる「管弦楽、5人のソリスト、朗読のための合奏協奏曲」のスタイルで書かれた9つの楽章で構成されています。〈前奏曲〉(王維「送別」)、Part 1 と Part 2 に分かれた〈悲歌の話〉(李白「悲歌行」)、道化と楽士たちの〈パレード〉、〈大宴会〉(李白「宴陶家亭子」)、〈蓮の踊り〉(李白「採蓮曲」)、〈長い秋の夜〉(銭起「效古秋月長」)、〈生が夢に過ぎぬなら〉(李白「春日酔起言志」)、〈告別〉(王維「山中送別」)。各楽章は、中国国家大劇院で活躍した俳優のリウ・ティエガンとヴォーカル・アーティストのシセル・エンドレーセンによる原詩と英訳詩の朗読に始まり、ソリストが「ソロ」あるいは「アンサンブル」で合奏する音楽が続きます。この作品は、2011年の「ウルティマ現代音楽祭」のためにノルウェー室内管弦楽団の委嘱で作られ、初演に接したノルウェーの新聞「Aftenposten」は「われわれの忘れることのできない夜になった」という賛辞を呈し「グスタフ・マーラーの象徴的芸術作品にインスパイアされた新たな『大地の歌』」と呼びました。
このアルバムの録音セッションは、2018年、ノルウェー放送のオスロの大スタジオで行われました。オスロ・フィルハーモニックの第1コンサートマスター、ヴァイオリニストのエリセ・ボートネス、ピアニストのクリスチャン・イーレ・ハドラン、メゾソプラノのマリアンネ・ベアーテ・シェラン、バリトンのフランク・ハーヴロイ、オスロ・フィルハーモニックのフルート奏者、トム・オッタル・アンドレーアセンが、カイ・グリンデ・ミューラン(1987–)指揮のノルウェー放送管弦楽団と共演。別録音の北京語朗読と英語朗読を加えてアルバムに作られました。作曲者イーベルグの寄せたノーツ『気象危機に脅かされ』(「春の草は翌年も緑になるだろうか」)がブックレットに掲載されています。
[プロフィール]
ヘルゲ・イーベルグ(1954–)。ノルウェーの作曲家、ピアニスト、著作家。オスロ大学で音楽学、思想史、宗教学、オラヴ・アントン・トンメセンとラグナル・ソーデルリンの下で作曲を学びました。ノルウェーのオーケストラの委嘱による管弦楽のための音楽を中心にコンテンポラリー・ミュージックとジャズの間を自由に行き来するスタイルの作品を発表しています。「エドヴァルド賞」と「スペルマン賞」にノミネートされ「イタリア賞」の最優秀作品賞に選ばれた1990年の歌劇《Detondes problem(悪の問題)》が代表作。《ロルフ・ヤコブセンの詩による歌》と《Aren’ t We All Warriors in OUr Life?》を収録したプロフィール・アルバム『ReHumaniZing』(ACD5052)をノルウェー作曲家協会の Auroraレーベルが制作しています。