ユリアン・スカール: 作品集

アンスネスの妹イングリが
ノルウェーの現代作曲家ユリアン・スカールを弾く

  • アーティスト:イングリ・アンスネス
  • レーベル:AURORA
  • 品番:ACD-5094
  • ジャンル:ジャンルクラシック現代音楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 収録時間:53:10

TRACK LIST

『Exhaust/Renew』

ユリアン・スカール(1981–):
Exhaust/Renew (I ピアノ・ソロのための) 
Exhaust/Renew I(I ピアノ三重奏のための)
Exhaust/Renew II(I ピアノ七重奏のための) 
Exhaust/Renew IV(ピアノとシンフォニエッタのための)

イングリ・アンスネス(ピアノ) アンサンブル・エルンスト トマス・リームル(指揮)
録音:2017年1月9日–12日 レインボースタジオ(オスロ)
制作: ヤン・マッティン・スモルダール
録音: ペール・エスペン・ウーシュフィヨルド
編集: ユリアン・スカール

★ユリアン・スカール(1981–)はノルウェーの音楽家。オスロのノルウェー音楽アカデミーでロルフ・ヴァリーンとアスビョルン・スコートゥン、ベルリンの芸術大学でダニエル・オットとヴォルフガング・ハイニガーに学びました。コンサート・ミュージック、エレクトロニック・ミュージック、オペラやミュージカルといった劇場の音楽を中心にポップとコンテンポラリー・アートミュージックのジャンルを平行させた作曲活動を行い、ニルス・ベックやスサンナ・ヴァルムロードといったアーティストともコラボレートしてきました。アルバム『Exhaust/Renew』は、ピアノ・ソロの曲から始まり、ピアノ三重奏、ピアノ七重奏と進み、ピアノとシンフォニエッタのための「協奏曲」と、編成を大きくしていく劇作法の作品です。共通する楽想をもった4つの曲は、「破壊あるいは疲弊から再生へ」のタイトルの示す「サイクル」を形づくリ、再び破壊されます。スカールは、直感で得たアイデアを形式化する段階でコンピュータによる作曲法を用いています。コンピュータは「即興と記譜」の分析者の役割を担い、「混沌と秩序の戦い」から、作曲者のイメージした清冽な抒情の流れを作りだして行きます。ピアノのイングリ・アンスネス(1978–)は、ノルウェー音楽シーンのさまざまな舞台で活躍、ベートーヴェンの《ディアベッリ変奏曲》にラーシュ・ペッテル・ハーゲンの《ディアベッリ・カデンツァ》を加えた『33+1』(Simax 1350)が注目され話題になりました。三重奏と七重奏の各楽器は、アンサンブル・エルンストのメンバーが担当。七重奏と、ピアノとシンフォニエッタのための《Exhaust/Renew IV》は、アンサンブル・エルンストの共同設立者、トマス・リームルの指揮で演奏されます。録音セッションは、2017年1月、オスロのレインボースタジオで行われました。スカールと共同でEnsemble neoNを創設した作曲家でギタリストのヤン・マッティン・スモルダールが制作、ペール・エスペン・ウーシュフィヨルドがエンジニアリングを担当。ライナーノート(英語、ノルウェー語)は、スカールが作曲を学んだスコートゥンが執筆しました。

[プロフィール]
アンサンブル・エルンストは、1996年、ノルウェー音楽アカデミーの学生現代音楽アンサンブルを基に結成されました。アカデミーで学びグループの設立に参画したトマス・リームル(1972–)が、結成から指揮者。ベアート・フラー、サルヴァトーレ・シャリーノ、ジョナサン・ハーヴィ、ヤニス・クセナキスたちの作品を中心に演奏、ノルウェーの作曲家への委嘱も積極的に行っています。オスロのウルティマ音楽祭に参加、ノルウェー、スカンディナヴィア、ドイツへのツアーも成功を収めてきました。

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