グバイドゥーリナ:弦楽四重奏曲第1番~第5番 他

ソ連の伝統からキテレツな猟奇作風までグバイドゥーリナの七変化の世界

  • アーティスト:モリナーリ四重奏団
  • レーベル:ATMA CLASSIQUE
  • 品番:ACD2-2689
  • ジャンル:ジャンルクラシック現代音楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:2CD
  • 録音情報など:24bit 96kHz
  • 収録時間:68:06、76:42

TRACK LIST

グバイドゥーリナ:

CD1
① 弦楽四重奏曲第1番(1971)
② 弦楽四重奏曲第2番(1987)
③ 弦楽四重奏曲第3番(1987)
④ 弦楽四重奏曲第4番(1993)
⑤ BACH主題による反映(2002)

CD2
⑥ ピアノ五重奏曲(1957)
⑦ 弦楽三重奏曲(1987)
⑧ リジョイス(ヴァイオリンとチェロのためのソナタ)(1981)

モリナーリ四重奏団、ルイーズ・ベセット(ピアノ)
[ 録音:2013年9月/聖オーギュスタン教会(ミラベル、ケベック)、10月/サル・ピエール・メルキュール(モントリオール、ケベック)]

★日本でもおなじみの旧ソ連出身作曲家ソフィヤ・グバイドゥーリナ。彼女の全弦楽四重奏曲作品をはじめ、弦楽器のための重要作品を集めた好企画。グバイドゥーリナは今日までに弦楽四重奏のための作品を5篇残していますが、いずれも単一楽章形式で、それぞれに奇抜なアイディアが盛り込まれています。第1番はソ連時代の作ながら、奏者が演奏中に椅子を持って舞台を移動することが指示され、さらに最後の6ページは演奏者が即興するというキテレツな作。第2番はシベリウスSQ、第3番はアルディッティSQの委嘱作ですが、後者はピチカートに偏執した猟奇的作風に驚かされます。クロノスSQの委嘱による第4番は十二音技法、テープ付きの前衛作。そして第5番にあたる『BACH主題による反映』は『フーガの技法』の主題をグバイドゥーリナ風に処理しています。グバイドゥーリナ学生時代の作「ピアノ五重奏曲」は、ショスタコーヴィチかワインベルクを思わす典型的なソヴィエト音楽。後年の作風はほとんど感じさせませんが、精力的なアレグロ楽章など魅力的です。
★1997年に結成されたモリナーリSQ。カナダを代表する団体で、現代音楽をレパートリーの中心としています。完璧な技術と鋭敏な感性で、やはり現代音楽を得意とするカナダのピアニスト、ルイーズ・ベセットとともに輝くような演奏を繰り広げています。

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