「聖なる楽器」トロンボーンの魅力が詰まった
17世紀イタリアモテット集
- アーティスト:リンダ・ピアース
- レーベル:ATMA CLASSIQUE
- 品番:ACD2-2712
- ジャンル:ジャンルクラシック音楽史/古楽
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
「聖なる楽器」トロンボーンの魅力が詰まった
17世紀イタリアモテット集
17世紀イタリアモテット集
エローレ・ポルタ:聖なる祝宴の音楽
ガスパーロ・カサーティ:喜びたまえ、シオンよ
カルロ・フィラゴ:御身の庇護の下に
カルロ・フィラゴ:主をたたえよ
フランチェスコ・ウスペル:あなたは私の心に痛手を負わせた
オッターヴィオ・マリア・グランディ:ソナタ第19番
フェデリコ・カウダ:イステ・サンクトゥス
フェデリコ・カウダ:幸いなるかな試練に耐え得るものよ
レオーネ・レオーニ:神よ、聞きたまえ
レオーネ・レオーニ:主よ、われ御身に依り頼みたり
ニコロ・コッラディーニ:主に向かいて歌え
ステファノ・パジーノ:サヴォルダのソナタⅩⅡ
カルロ・フィラゴ:あなたを愛します
カルロ・フィラゴ:我はあるものなり
フランチェスコ・ウスペル:天から雷が
フェデリコ・カウダ:我が主イエス・キリストよ
フェデリコ・カウダ:来たりて主を喜び歌わん
リンダ・ピアース(指揮・芸術監督)
エリック・ブレナー(カウンターテナー) ニコラス・タマーニャ (カウンターテナー)
ドリュー・ミンター(カウンターテナー) アーロン・シーハン(テナー)
サマー・トンプソン(テナー) ピーター・ベッカー(バス)
マルタ・ペリー(ヴァイオリン・ヴィオラ) ジェームズ・アンドリュース(ヴァイオリン)
マシュー・ジェンジョン(コルネット、リコーダー) キャスリーン・モートゥズ(サックバット)
クリストファー・カナパ(サックバット) リンダ・ピアース(バス・サックバット)
ギャレット・ラー(バス・サックバット) シルヴァイン・ベルジェロン(テオルボ)
アレクサンダー・ヴァイマン(オルガン)
録音:2015年2月5日-8日
★教会で使われる神聖な楽器として古い歴史を持つトロンボーン(中世にはサックバットとも呼ばれました)。そのトロンボーンがルネサンス期の声楽による宗教曲「モテット」の中で重要な役割を果たしている作品を集めたのがこのCDです。
★指揮と芸術監督を務めるのは、自身もトロンボーン奏者のリンダ・ピアース。音楽の中で特定の楽器の使用が指定され始めた時代の作品の中で、トロンボーンの使用が楽譜に明記されているイタリアモテットを探し集めた彼女は、博士論文の執筆や批判校訂版の楽譜の出版など(2014 A-R出版)、17世紀初頭のバロック・トロンボーンのスペシャリストとして知られています。このCDは彼女のそんな17年間にわたる研究が生きた音楽として凝縮されたものです。楽器の発展も、音楽のスタイルの変遷が著しく、楽器の使われ方も音楽の様式も様々なものが混在していた当時の様子が、様々な作曲家の作品が収められたこの録音から窺い知れます。
透き通るようなカウンターテナーを筆頭にした声楽アンサンブルをしっかりと支えるトロンボーン。その温かみのある音色は、時に力強く、時に柔らかに声と溶け合います。「聖なる楽器」としてのトロンボーンの魅力が詰まったCDです。