★2007年にリリースされた『Mare Nostrum』から7年あまり。欧米各国のジャズ誌で大絶賛を浴びたプロジェクトの待望の続編が登場！
★メンバーはもちろん不動の、イタリア、サルデーニャ島出身のパオロ･フレス、フランス、カンヌ生まれのリシャール･ガリアーノ、スウェーデン南部、クリシャンスタード生まれのヤン･ラングレン。
★タイトルであり、コンセプトである“Mare Nostrum”は直訳すれば“我らが海”ながら、意味するのは、古代ローマにおける≪地中海≫の呼称。ヤン･ラングレンにとっては正確に言えば地中海文化圏とは離れており、現代に生まれた3人は、異なった国に生まれ、音楽的な個性も異なったものを育んできましたが、古来より数々の異文化の交流を生み、支えてきた舞台こそ、地中海。ここには、時空を越えて様々な文化をはぐくんできた彼の地への3人の限りないリスペクトと慎ましさが音に滲みでて感動を呼びます。
★光に満ちた豊かさ、歓喜というものと、生きて行くほの哀しさや憂いは表裏一体。地中海はまた、そこに生きる人々の喜怒哀楽を見つめてきた場所。そんな複雑な感情までをもを描きだし、そこはかとなくノスタルジーをかきたてるパオロ･フレス作曲のオープニングから、印象的。流麗かつ、時として光の粒を思わせるようなピアノの響き、哀愁のアコーディオン/バンドネオン、そして、郷愁をそそるトランペット/フリューゲルの音色。この3人の音は、聴く者を、一瞬にして、はるか遠くの地に誘います。
★バンドは、2007年以来、20ヵ国以上、150を越えるコンサートも行い、音楽を深めてきたとのこと。新曲の数々も書き下ろし、この作品が制作されました。
★メンバーのオリジナルに織り交ぜた2曲のクラシック曲も名アレンジにより完全に3人の世界。筆舌に尽くしがたい美しさが、繊細な心のひだに寄り添い、包み込む･･そんな懐の深さをたたえた音楽。12曲を聴き終えた後には、何ともいい難い満ち足りた感覚が残ります。