ショスタコーヴィチ:交響曲第8番ハ短調Op.65

これほどまでに凄かった。
ムラヴィンスキーのショスタコーヴィチ8番、1982年盤が
未亡人所蔵の音源から新マスタリング。ついに真の姿を現した

  • アーティスト:エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)
  • レーベル:ALTUS
  • 品番:ALT-312
  • ジャンル:ジャンルクラシック交響曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 録音情報など:A D D、ステレオ、32bit Digitally Remastered
  • 収録時間:62:41
  • 付属品:日本語帯・解説付

TRACK LIST

ショスタコーヴィチ:交響曲第8番ハ短調Op.65

エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)レニングラード・フィル
録音:1982年3月28日/レニングラード・フィルハーモニー大ホール(ライヴ)

★衝撃のリリース。ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルによる1982年のショスタコーヴィチの交響曲第8番といえば、空前の名演として他の録音を寄せつけない特別な存在となっていました。しかし発売当初から、ピッチの異常による音程の不安定とテンポの早まりが指摘されてきました。にもかかわらず演奏の凄さが問題を凌駕して不動のベスト盤に君臨し続けています。
★その後、Russian Discからピッチ修整盤がリリースされましたが、音質がイマイチだったためファンの満足を得られませんでした。さらにRegisからもピッチ修整盤がリリースされましたが、ノイズリダクションのためか、生々しい迫力がそがれたような印象で、これも満足のいくものではありませんでした。
★そうした不満を解消したディスクがついに登場します。未亡人所蔵の音源からAltusが念入りにマスタリングを施し、フィリップス盤をも上回る生々しさに加え、ピッチを正したことで凄絶さが増して、ちょっと人間業とは思えぬ次元の演奏が蘇りました。

  フィリップス盤 Altus 盤
第1楽章 24:33 25:48
第2楽章 6:07 6:24
第3楽章 6:17 6:35
第4楽章 9:37 10:06
第5楽章 12:58 13:44

★同一演奏ながら、全体で3分、特に第1楽章は1分15秒も長くなっています。その結果、重心はさらに下がり、厳しさ、音楽の巨大さが恐ろしいまでに迫ってきます。また第3楽章での凶暴な速さと巨大なエネルギーは、ホールを破壊してしまうのではという凄さ。そして終結部の恐いまでの緊張感。これまでの1982年盤も別格の存在でしたが、このAltus盤はついに真なる奇跡の演奏を再現したと申せましょう。とにかく最初の音から金縛りにあったように動けなくなります。
★ショスタコーヴィチの交響曲第8番は1943年に作曲、ムラヴィンスキーに献呈されました。同年11月3日にムラヴィンスキー指揮ソヴィエト国立交響楽団により世界初演。ムラヴィンスキーは生涯に36回演奏し、6種の録音が残されています。なかでも1982年盤は、この曲のベスト演奏としてショスタコーヴィチ・ファンの至宝とみなされています。

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