リュリ:「アマディス」

ルセの新録音はリュリ晩期の傑作「アマディス」!
オヴィティ、ファン・ワンロアイ、ペリューシュ、
クロスリー=メルセルと常連が結集
これぞリュリの完成形!!!

  • アーティスト:クリストフ・ルセ
  • レーベル:APARTE
  • 品番:AP-094
  • ジャンル:ジャンルクラシック音楽史/古楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:3CD
  • 収録時間:164:06

TRACK LIST

リュリ:「アマディス」
シリル・オヴィティ(T アマディス)
ユディト・ファン・ワンロアイ(S オリアーヌ)
イングリッド・ペリューシュ(S アルカボンヌ)
エドウィン・クロスリー=メルセル(Br アルカラウス)
ベノワ・アルヌ(Bs-Br フロレスタン)
ベネディクト・トラン(S ユルガンド)
ハスナー・ベンナニ(S コリサンド)
ピエリック・ボワソー(Br アルキフ,アルダン・カニル,牢番,羊飼い)
レイナウト・ファン・メヘレン(T 捕えられた者,羊飼い,勇者)
カロリーヌ・ウェイナンツ(S ユルガンドの侍女,捕えられた者,捕虜,羊飼い)
ヴィルジニー・トマス(S 羊飼い,ユルガンドの侍女)
クリストフ・ルセ(指揮&チェンバロ)レ・タラン・リリク,ナミュール室内合唱団

録音:2013年7月4、5、6日、ヴェルサイユ宮殿、王立オペラ劇場

★リュリを振らせたら敵なしのクリストフ・ルセ、新録音はリュリ晩期の傑作「アマディス」です!「アマディス」は、リュリが亡くなる3年前の作品(完成したオペラでは後ろから三つめ)。1864年1月に初演され大成功を収めました。台本は長年の相方、フィリップ・キノー。題材はルイ14世自身が決めたと伝えられています。愛、魔法、嫉妬、急展開の逆転、試練、そして大団円と様々な要素に満ちた劇的変化に富んだ物語である一方、騎士道精神が色濃く反映された話には深みがあり、リュリとキノーのコンビの到達点を感じさせます。ちなみにこの台本はたいへんに人気が高く、ヘンデル(1715年、ロンドン)やJ.C.バッハ(1779年、パリ)をはじめ多くの翻案ものが作られています。晩年のリュリの音楽は、派手さや荘重さが控えられた代わりに深々としたじっくりした味わいが強く、それが物語と絡み合って他に類を見ない独自の高みに達しています。 ルセは「アマディス」を、2013年7月5日にヴェルサイユ王宮劇場で、13日にボーヌ音楽祭で演奏会形式で上演しています。ヴェルサイユ公演の本番とその前後に収録が行われました。ルセの指揮するリュリですからもちろん高水準、たとえば第3幕の捕らえられた者たちの合唱の静かに広がる感動は絶品。改めてリュリの卓越した筆に目を見開かせてくれる演奏です。 ルセは、高い評価を得た「ベレロフォン」で主役を歌った二人、フランスのテノール、シリル・オヴィティとフランスのソプラノ、イングリッド・ペリューシュをここでも起用、二人は「ファエトン」でも歌っており、ルセから絶大な信頼が寄せられていることが分かります。オリアーヌのユディト・ファン・ワンロアイはオランダのソプラノ。オランダやベルギーで、バロックからモーツァルトあたりを中心に活躍しています。魔法使いアルカラウスのエドウィン・クロスリー=メルセルはフランスのまだ若いバリトンですが、広いレパートリーで既にヨーロッパ各地で活躍しています。フロレスタンのベノワ・アルヌは「ファエトン」(AP 061)でも起用されていました。 晩期のリュリの魅力はまた格別なもの、それをたっぷり堪能できる新録音です。   リュリ《アマディス》 簡単なあらすじ プロローグ 魔法にかけられていたアルキフとユルガンドは魔法が解けて目を覚まし、アマディスの救出に向かう。 第1幕 帰還したばかりのフロレスタンに、アマディスは、オリアーヌの愛を得たと思ったのに、彼女に冷たくされていると嘆く。フロレスタンが恋人のコリサンドとの再会を喜んでいると、悲しみに沈んだオリアーヌが現れ、アマディスが心変わりしたと嘆く。 第2幕 森。ここは魔法を操るアルカラウスの牙城である。その妹アルカボンヌは、自分を助けた勇者に恋をしてしまい思い悩んでいる。兄妹の兄アルダン・カニルはアマディスに倒され、兄妹はアマディスに復讐しようとしている。そうとは知らぬアマディスが森にやって来ると、コリサンドに出会い、フロレスタンが魔法にかかり捕らえられてしまったことを知る。友を助けに行こうとするアマディスだったが、彼もまた魔法にかかって捕らえられてしまう。 第3幕 捕えられた者たちが嘆いている。処刑が始まろうとした時、墓の中から亡きアルダン・カニルが現れ、妹が裏切りを起そうとしてると告げる。アルカボンヌは捕らわれのアマディスこそが自分を助けた人だと気付き、全員を解放する。 第4幕 喜びの島。アルカボンヌは兄アルカラウスに、アマディスを愛していることを明かす。オリアーヌが島に現れ、アルカボンヌは嫉妬に燃える。アルカラウスがアマディスの「亡骸」を見せると、オリアーヌは取り乱して嘆き、兄妹はその姿にほくそ笑む。そこに大蛇の船に乗ったユルガンドと侍女たちが現れ、 魔法を解いてアマディスとオリアーヌを救出。さらに大気の精霊たちがアルカラウスが呼び出した地獄の悪霊たちを打ち破り、兄妹は破滅する。 第5幕 宮殿。アマディスとオリアーヌは再会し、誤解を解く。ユルガンドはオリアーヌの父を説得することを請合う。フロレスタンとコリサンドも戻ってくる。アマディスとオリアーヌは大勢の人々から最も誠実な恋人と讃えられて幕となる。
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