まるでマイナーな時代の大河ドラマ?!
フランス室内楽のパイオニア、バンジャマン・ゴダールのヴァイオリンソナタ集
あなたのフランス音楽観がきっと変わる
- アーティスト:ニコラ・ドートリクール、ダナ・ショカリー
- レーベル:APARTE
- 品番:AP-124
- ジャンル:ジャンルクラシック室内楽
- 価格:オープン価格
- 形態:2CD
- 収録時間:90:32
まるでマイナーな時代の大河ドラマ?!
フランス室内楽のパイオニア、バンジャマン・ゴダールのヴァイオリンソナタ集
あなたのフランス音楽観がきっと変わる
バンジャマン・ゴダール(1849~1895):ヴァイオリンソナタ集
CD1
ヴァイオリンソナタ3番 ト短調 Op.9
ヴァイオリンソナタ1番 ハ短調 Op.1
CD2
ヴァイオリンソナタ4番 変イ長調 Op.12
ヴァイオリンソナタ2番 イ短調 Op.2
ニコラ・ドートリクール(ヴァイオリン)
ダナ・ショカリー(ピアノ)
録音:2015年9月2日-4日
★19世紀フランスの作曲家、バンジャマン・ゴダールのヴァイオリンソナタ集。
19世紀半ば、フランスの音楽界はオペラとドイツの作曲家たちによる室内楽によって占められ、フランスの作曲家による室内楽は取り上げられる機会も曲そのものも少ない状態でした。そのような中で、17歳という若さでゴダールが書いたヴァイオリンソナタ1番は、その後のフォーレ、サンサーンス、フランクに先立つ先駆的な存在となります。ここに収録された1番〜4番のヴァイオリンソナタはどれも、ゴダールが17 歳〜23歳の若年期に作曲したもの。
古典的な様式やベートーベン、ブラームスを思わせる楽想は、一般に「フランス音楽」という言葉から連想するものとはかけ離れたものですが、その後のフランスの室内楽の発展過程に欠かせない、フランス室内楽の基盤作りに貢献した作品であることは間違いありません。
音楽史の転換点であるドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」が現れる約30年前に書かれたこれら4曲のソナタは、ドイツ音楽優勢だった当時のフランスで新しい変化を起こそうとした若い作曲家の熱意と意欲に溢れています。音楽史上ではなかなか光の当たらないこの時代のフランスで、次の時代に繋がる音楽が確かに模索されていたこと。そんなことを思いながらこれらのソナタに耳を傾けると、後のラヴェルやドビュッシーなどいわゆる「メジャーな」フランス音楽も今までと違った聴こえ方をしてきます。それはまるでマイナーな時代の大河ドラマで日本史がより立体的に見えてくるよう。あなたのフランス音楽観をきっと変えるゴダールのヴァイオリンソナタ、一聴の価値ありです。