プーランクが晩年ジャン・コクトーのテキストで書いた2作、
モノオペラ「人間の声」と歌曲「モンテカルロの女」
ソプラノとピアノ版(「人間の声」はピアノ版世界初録音)
プーランクの繊細な音が綴る、近代人の精神のあやうさを
カサドシュ&リゴーの緊密なアンサンブルが送る!
- アーティスト:カロリーヌ・カサドシュ、ジャン‐クリストフ・リゴー
- レーベル:AD VITAM
- 品番:AV-160215
- ジャンル:ジャンルクラシック声楽曲
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
プーランクが晩年ジャン・コクトーのテキストで書いた2作、
モノオペラ「人間の声」と歌曲「モンテカルロの女」
ソプラノとピアノ版(「人間の声」はピアノ版世界初録音)
プーランクの繊細な音が綴る、近代人の精神のあやうさを
カサドシュ&リゴーの緊密なアンサンブルが送る!
プーランク:オペラ「人間の声」(台本:ジャン・コクトー)
プーランク:モンテカルロの女(詩:ジャン・コクトー)
カロリーヌ・カサドシュ(ソプラノ)
ジャン‐クリストフ・リゴー(ピアノ)
録音:2015年8月19日-21日
★ジャン・コクトーのテキストによるプーランクのモノオペラ「人間の声」と歌曲「モンテカルロの女」。どちらも極限の心理状態の女性のモノローグで進んでいく、プーランクの2作品が収められたCDです。元はソプラノと管弦楽によるこれら2曲がここではソプラノとピアノ版で収録されていますが、「人間の声」のピアノ版は世界初録音となります。
「人間の声」は、捨てられた女が元の恋人に電話をかけて自殺するまでの、1人の登場人物のみで演じられる1幕のモノオペラ。すでに自殺未遂を試みた女性が錯乱状態で恋人に電話をかける哀しさと狂気に満ちたこの作品は、歌い手に並ならぬ技術と表現力を求めます。カサドシュの緊迫感溢れる迫真の歌唱と、絶妙な間合いで流れを作るリゴーのピアノが描く狂気の世界は、聴く人の耳を捕らえて放しません。
★「モンテカルロの女」は、元は歌手が歌わずに語る作品「話す歌(シャンソン・パルレ)」として書かれたものを、プーランクが「歌曲」として作曲したもの。地中海に身投げする前にギャンブルに興じる女のモノローグです。「この『モンテカルロの女』は『トスカ』のように歌われなければならない」というプーランクの言葉通り、求められる演技力、表現力は歌劇に通じるものがあります。カサドシュの歌唱はシャンソンを思わせるような物憂げさに満ち、表現過多にならないプーランクの音楽と相まってやるせなさを滲ませ、聴き手の胸を締め付けます。
★プーランクが晩年にコクトーのテキストで作曲した2つ作品。プーランクの繊細な音符で綴られる近代人の精神世界のあやうさ、それが醸し出す妖しい美しさを、カサドシュ&リゴーの緊密なアンサンブルで堪能できます。