ロベルト・ガットー・バンドのピアニストともなった
アレッサンドロ・ランツォーニ, ラルフ・アレッシを迎えた一作
- アーティスト:Alessandro Lanzoni
- レーベル:CAM JAZZ
- 品番:CAMJ-7881
- ジャンル:ジャンルジャズ
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
ロベルト・ガットー・バンドのピアニストともなった
アレッサンドロ・ランツォーニ, ラルフ・アレッシを迎えた一作
Alessandro Lanzoni / Seldom
1. Wine And Blood (A. Lanzoni)
2. Horizonte (A. Lanzoni - R. Alessi)
3. Yuca (A. Lanzoni)
4. Big Band (A. Lanzoni)
5. Maleta (A. Lanzoni - R. Alessi)
6. Composition (A. Lanzoni)
7. Tri-Angle (M. Bortone)
8. Blue Tale (A. Lanzoni - R. Alessi)
9. Zapatoca (A. Lanzoni)
メンバー:Alessandro Lanzoni(p), Ralph Alessi(to), Matteo Bortone(b), Enrico Morello(ds)
★14歳にしてPhilologyからデビュー。イタリアが誇る名ドラマー、ロベルト・ガットーのグループで活躍するピアニスト、アレッサンドロ・ランツォーニのCAM JAZZ第2作。デビュー作となった『Dark Flavour』は2003年初頭のリリース。20歳そこそこながら、さすがは巨匠ガットーに引き入れられたピアニストというものを聴かせてくれましたが、レギュラー・トリオでの経験も積み上げた本作はさらにスケール・アップしています。
★イタリア人らしいクラシックの伝統に則ったたおやかなタッチやメロディアスなコンポジションを基本に、今回はアメリカで活躍するトランペッター、ラルフ・アレッシを全面フィーチャー。ダイナミックなインプロヴィゼーションには、新しいステージに立ったアーティストの今を感じさせられます。特に、二人のデュオ演奏によるM2.5.8の演奏は、美しい音楽センスと鋭い即興劇が聴けるアーティスティックなトラック。ライナーによれば、ランツォーニとアレッシは、この録音が初共演とのこと。しかし、それだからこその新鮮さや斬新さというものもあったことでしょう。ジャズが本来持つ、プリミティヴな音の会話がここには生き生きと息づいています。
★1曲がベーシストのボルトンの曲で、他は、ランツォーニ絡みのコンポジション。前作は巨匠セロニアス・モンクのスタンダード曲を3曲フィーチャーしていましたので、そうした所にも新たな挑戦を感じます。
★ここぞという時に見せる奇妙で心地いいモンクの風合いはオリジナルの中にしのばせ、またスウィング感なども基本に抑えて、先に進んだスタイル。イタリア本国では、ベスト・ニュー・タレントにも選ばれる存在。今後が楽しみです。