澤野工房からCAM JAZZに移籍して4作目!3年振りのトリオ作
不動のメンバーでのコンテンポラリーなヨーロピアン・ピアノ・トリオ
音数少なく、トーンにこだわった透明感のあるサウンドが北欧的
レコーディング,ミキシングはステファノ・アメリオ@アルテスオーノ
- アーティスト:Joona Toivanen
- レーベル:CAM JAZZ
- 品番:CAMJ-7920
- ジャンル:ジャンルジャズ
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
澤野工房からCAM JAZZに移籍して4作目!3年振りのトリオ作
不動のメンバーでのコンテンポラリーなヨーロピアン・ピアノ・トリオ
音数少なく、トーンにこだわった透明感のあるサウンドが北欧的
レコーディング,ミキシングはステファノ・アメリオ@アルテスオーノ
Joona Toivanen / XX
1. Polaroid (J. Toivanen)
2. Robots (O. Louhivuori)
3. Grayscape I (J. Toivanen)
4. Grayscape II (J. Toivanen)
5. Lament (J. Toivanen)
6. The Owl (O. Louhivuori)
7. Gemini (T. Toivanen)
8. Seconds Before (J. Toivanen)
9. Orion (J. Toivanen)
10. Trails (T. Toivanen)
11. Mt. Juliet (O. Louhivuori)
メンバー:Joona Toivanen(p), Tapani Toivanen(b), Olavi Louhivuori(ds)
◆1981年スウェーデン生まれ。2000年録音の『Numurkah』が澤野工房からリリースされて、一躍日本でもその名が知れ渡った、ヨーナ・トイヴァネン。その後、2010年にCAM JAZZの若手シリーズから『At my side』を発表し、2014年『November』、2016年にはソロ作『Lone Room』をリリース。デビュー当時10代だったトイヴァネンも着々とキャリアを積み、CAM JAZZから4作目となる今作は、『Numurkah』から変わらないメンバーによるトリオ演奏である。
◆トイヴァネンと同級生のドラマー、Olavi Louhivuoriも、トーマス・スタンコ・カルテットへの参加や、近年ではソロでの来日もあり、フィンランドのドラマーとして欠かせない存在となっているところも興味深い。
◆コンテンポラリーなヨーロピアン・ピアノ・トリオだが、音数少なく、トーンにこだわった、透明感のあるサウンドは何とも北欧らしい。基本的に静かで牧歌的なメロディが美しく、それでいて内側から燃え上がるようなダイナミクスがあったりと、長年不動のトリオならではの阿吽のアンサンブルが楽しめる。
◆ミニマル的に繰り返されるリフにシンプルなメロディが重なる1曲目、ピアノの弦を少しミュートした状態で弾く温かな音色と繰り返される強弱で極上のアンビエント音楽のような2曲目、メランコリックな曲調がベースのアルコによって更に深みが増し、後半はドラマチックに盛り上がる4曲目、おとぎ話の世界のような可愛らしい8曲目、クラシカルで美しい11曲目など、3人の個性が表れた幅広い楽曲と、それでも一貫性のあるバンド・サウンドは見事である。
◆録音はアルテスオーノのレコーディング・スタジオ、レコーディング,ミキシングはステファノ・アメリオによる。