ショーンヴァントによるこだわりのシューマン交響曲全集
第4番は初稿を採用 ツヴィッカウ交響曲も収録
- アーティスト:ミカエル・ショーンヴァント
- レーベル:CHALLENGE CLASSICS
- 品番:CC-72553
- ジャンル:ジャンルクラシック交響曲
- 価格:オープン価格
- 形態:2SACD Hybrid
- 録音情報など:multichannel
ショーンヴァントによるこだわりのシューマン交響曲全集
第4番は初稿を採用 ツヴィッカウ交響曲も収録
シューマン:交響曲集
CD1
交響曲第1番 変ロ長調 op.38「春」[30:17]
交響曲第2番 ハ長調 op.61 [34:56]
バッハの名による6 つのフーガ op.60-6(1845)
(ヘンク・デ・フリーヘルによるオーケストラ編曲版、2007年)[7:23]
CD2
交響曲第3番 変ホ長調 op.97「ライン」[31:26]
交響曲第4番 ニ短調 op.120 [23:09]
交響曲 ト短調(ツヴィッカウ交響曲)[17:32]
ミカエル・ショーンヴァント(指揮)
オランダ放送室内フィルハーモニー
録音:2012年4月16-20日(1, 4番)、2012年6月5-9日(2, 3番)、
2012年8月(フーガ、ツヴィッカウ交響曲)
★シューマンの交響曲全集。第4番は1841年の初稿を採用。初稿の第2 楽章の編成で、シューマンは当初ギターを伴奏楽器として導入しようとしていました(シューマンはすぐにこれをとりやめましたが)。また、現在一般に演奏される改訂版とはテンポ指示が明らかに違うものもあり、そうした違いを感じながら聴くのも楽しみのひとつかもしれません。シューマンの生地ツヴィッカウの名も冠せられたト短調交響曲は、1832年、シューマンの20代前半の作。
法律の勉強をやめ、音楽に専念、ヴィルトゥオーゾ・ピアニストを志すも手の故障で断念。バッハ、ハイドン、モーツァルト、そしてベートーヴェンの作品を具に研究し、ピアノでの作曲を始めた後、初めて書いたオーケストラ作品です。シューマンの才能はそこかしこに認められるものの、まだ不十分な部分もあり、自身もそれを認識していたのか、1833年にツヴィッカウで何度か演奏される機会はあったものの、最終的には未完となっている交響曲です。若きシューマンの息吹を感じる演奏です。さらに、シューマン唯一のオルガン作品「バッハの名による6つのフーガ」のオーケストラ編曲版も含む興味深いプログラムです。編曲を手がけたのは、ヘンク・デ・フリーヘル。ワーグナーのリングをオーケストラに編曲した「オーケストラル・アドヴェンチャー」でも一躍話題となった、打楽器奏者でもあるフリーヘル。シューマンの二重フーガをどのように料理したか、注目です。
★ショーンヴァントは1953年コペンハーゲン生まれ。ベルリン交響楽団(首席指揮者/ 1992-1998)、モネ劇場(首席客演指揮者/ 1984-87)、デンマーク国立放送交響楽団(首席客演指揮者/ 1987-2000)、ロイヤル・フランダース・フィルでも首席客演指揮者を務め、現在はシュトゥットガルト州立劇場の首席客演指揮者を務めています。デンマーク王立歌劇場で上演したワーグナーの『指環』、通称「コペンハーゲン・リング」(2006年)でも話題となり、他にもとりわけオペラ・シーンで活躍する一方、ベルリン・フィル、ウィーン・フィルをはじめ、LSO とはブレンデルとのベートーヴェン:ピアノ協奏曲シリーズを手がけるなど、世界で幅広く活躍しています。