ガフィガンの真骨頂 こんなにリズミカルなプロコフィエフがあったとは!
- アーティスト:ジェイムズ・ガフィガン
- レーベル:CHALLENGE CLASSICS
- 品番:CC-72584
- ジャンル:ジャンルクラシック交響曲
- 価格:オープン価格
- 形態:SACD Hybrid
- 録音情報など:multichannel
- 収録時間:57:42
ガフィガンの真骨頂 こんなにリズミカルなプロコフィエフがあったとは!
プロコフィエフ:
1. 交響曲第3番ハ短調Op.44
2. 交響曲第4番ハ長調Op.47(原典版)
ジェイムズ・ガフィガン(指揮) オランダ放送フィル
録音:2013年11月5-6日①、2014年5月6-8日②/MCOスタジオ5(ヒルフェルスム)
★SACDハイブリッド盤。ルツェルン交響楽団の首席指揮者を務めるかたわら、世界中のオーケストラに客演して注目されるアメリカの若手ジェイムズ・ガフィガンが、プロコフィエフの交響曲に挑戦しました。
★プロコフィエフの交響曲第3番は1928年の作で、歌劇「炎の天使」の素材が用いられています。プロコフィエフの魅力が最もあふれるアヴァンギャルド時代のもので、さながら今日のパンクロックのような過激さと生命力に満ちています。2年後の交響曲第4番は、ストラヴィンスキーの「詩篇交響曲」、ルーセルの交響曲第4番、ヒンデミットの「弦楽と金管のための協奏音楽」とともにボストン交響楽団50周年記念として委嘱された作品。バレエ音楽「放蕩息子」の素材が用いられていますが、交響曲第3 番のような過激さが大分薄れてシンプルな印象を受けますが、当時「プロコフィエフ調」を期待していた聴衆をがっかりさせたといいます。そのためソ連帰国後の1947年に大改訂を施し、25分のものを40分の大作にしてOp.112という番号を与えました。今日演奏されるのは改訂版が多いですが、オリジナル版はモーツァルトを思わす煌めきと簡潔さで、はるかに新鮮と言えます。
★ガフィガンの演奏でまず驚かされるのは、はつらつとしたリズム感。プロコフィエフの音楽に最も必要なもので、作品をより魅力的に見せてくれます。本物ののプロコフィエフ指揮者の出現で、他の作品も非常に待ち遠しい限り。
★ジェイムズ・ガフィガンは1979年生まれ。2004年のショルティ国際指揮コンクールで優勝したのを皮切りに、世界の名だたるオーケストラと演奏。
2011年には「ボエーム」でウィーン国立歌劇場デビュー、その後も「ドン・ジョヴァンニ」で再登場、さらにグラインドボーンでも指揮するなど、オペラでも世界にその名を着実に広めています。