烈しい怒りに満ちたヴァインベルクの傑作
- アーティスト:リナス・ロス
- レーベル:CHALLENGE CLASSICS
- 品番:CC-72688
- ジャンル:ジャンルクラシック室内楽
- 価格:オープン価格
- 形態:SACD Hybrid
- 収録時間:74:22
烈しい怒りに満ちたヴァインベルクの傑作
1. ヴァインベルク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番Op.82
2. 同:第2番Op.95
3. 同:第3番Op.126
4. ショスタコーヴィチ(グリックマン編):3つの幻想的舞曲
リナス・ロス(ヴァイオリン)、ホセ・ガジャルド(ピアノ)④のみ
録音:2015年4月29日-5月2日/イエス・キリスト教会(ベルリン)
★SACDハイブリッド盤。ヴァインベルクのヴァイオリン曲のうち、協奏作品とピアノ伴奏付のものをすべて録音したリナス・ロス。その彼が3篇ある無伴奏ヴァイオリン・ソナタ全曲に挑戦。
★ヴァインベルクの無伴奏ヴァイオリン・ソナタは1964年以降の作で、ソ連体制がブレジネフに変わりスターリン治下のような暗黒時代ではなくなったものの、この3篇は厳しい緊張感と怒りの表現に満ちています。その間にショスタコーヴィチ初期のピアノ曲「3つの幻想的舞曲」のハリー・グリックマンによるヴァイオリンとピアノのための編曲を1曲ずつ挟み心を休ませてくれます。
★第2番は1967年の作で、7つの部分から成りますが、技術的にとてつもなく難しく、バルトークの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ以上のものを要求されます。第3番は1979年の作で、ヴァイオリン一本による単一楽章ながら、演奏時間が 27分もかかるという奇作。
★リナス・ロスは1977年ドイツのラーベンスブルク生まれ、埋もれた作品発掘にも力を入れ、このアルバムはヴァインベルクのヴァイオリン曲中技術的にも内容的にも難しいもので、ロスにしか実現できない世界を築き上げています。