ヴィヴァルディとピアソラ、時代も国も異なる作曲家による2つの「四季」
- アーティスト:ザルツブルク・チェンバー・ソロイスツ
- レーベル:COVIELLO CLASSICS
- 品番:COV-91514
- ジャンル:ジャンルクラシック音楽史/古楽
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
ヴィヴァルディとピアソラ、時代も国も異なる作曲家による2つの「四季」
ヴィヴァルディ ピアソラ:「四季」「ブエノスアイレスの四季」
ヴィヴァルディ:四季
ピアソラ:ブエノスアイレスの四季
ザルツブルク・チェンバー・ソロイスツ
ラバート・スコウ・ラルセン(指揮・ヴァイオリン)
録音:2002年2月(ライブ録音)
★17世紀ヴェネツィアに生まれたヴィヴァルディと、20世紀にアルゼンチンに生まれたピアソラ。時代も海も大きく隔てた二人に共通するのは、ラテン系であること、ロマン派の強い影響力に接しない時代を生きたこと、そして…どちらも「四季」を書いていること!そんな、結びつかないようで結びつく、2人の作曲家の「四季」をおさめたユニークなCDが登場しました。
ヴィヴァルディの「四季」は、コンチェルトという演奏形態がヴィヴァルディによって絶頂に達していた時期に書かれました。作曲者によって書かれたのではないかと言われる詩が各楽章の始まりに記されているこの曲は、音楽そのものを聴かせる部分と情景を音で描写する部分とがあいまって展開されます。美しく生き生きとした春、うだるような夏、収穫を祝う秋、凍てつく冬…。その後のベートーヴェンの「田園交響曲」にも引き継がれる、標題音楽の醍醐味がここにあります。
それから時を経た1969年に書かれたピアソラの「四季」は、タイトルも組曲という形式もヴィヴァルディに倣っていますが、「タンゴの革命児」としてタンゴを自らの語法としたピアソラならではの官能的で陰影のあるグルーブ感に満ちた作品となっています。
もともとの楽器編成はピアソラ五重奏団のバンドネオン、ヴァイオリン、ギター、ピアノ、コントラバスですが、このCDではピアソラの友達であったチェリストのホセ・ブラガートの編曲により、弦楽合奏とピアノで演奏されます。
北半球と南半球、バロック時代と20世紀。時代も場所も隔てた2人の作曲家が描いたそれぞれの「四季」を、ザルツブルク・チェンバー・ソロイスツの鮮やかな演奏でお楽しみ下さい。