ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調(ハース版)

フルトヴェングラーのブルックナー交響曲第8番(VPO、1944)
記念すべき世界初出LPより復刻!

  • アーティスト:ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
  • レーベル:GRAND SLAM
  • 品番:GS-2111
  • ジャンル:ジャンルクラシック交響曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 録音情報など:モノラル
  • 付属品:日本語帯・解説付

TRACK LIST

ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調(ハース版)

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1944年10月17日、ウィーン、ムジークフェラインザール
使用音源: Unicorn (U.K.) UNIC-109/10
放送用録音/マグネトフォン・コンサート)

■制作者より 拙著『フルトヴェングラーを追って』(青弓社)でも触れている通り、1968年にイギリス・ユニコーン・レーベルが設立された際、フルトヴェングラー夫人からユニコーンの関係者に2つのテープが手渡されました。それらは、ブルックナーの交響曲第8番とベートーヴェンの同第3番「英雄」(ともに1944年、ウィーン・フィル)で、これをもとにのちにLPが作成されました。「英雄」は1953年に発売されたウラニア盤と同一演奏ですが、ブルックナーの方はこのユニコーン盤が世界初発売です。その記念すべきLPの中でも最初期にプレスされ、最も音質が安定していると言われるもの(深緑色のレーベル)を復刻の素材としました。 解説書には1947年にウィーンの文筆家F. ヴィルトガンスによって書かれた「フルトヴェングラーおよびその他の人々」の邦訳を掲載しています。第二次大戦後、フルトヴェングラーをはじめ、ナチスとの関係を取りざたされた音楽家は裁判にかけられました。その後、彼らの多くは1947年前後に無罪が確定し、間もなくウィーンの楽壇にも復帰を果たします。ところが、ヴィルトガンスの論評によると、当時のウィーンにはこうした復帰を必ずしも歓迎しない意見も根強かったと伝えています。戦後の余韻が色濃く残っていた頃の、貴重な文献のひとつと言えるでしょう。 なお、本演奏では第3楽章の一部にカットはあるものの、全曲にわたって「ハース版」に準拠していますので、他の多くのディスクと同じく「ハース版」と表記しています。(平林 直哉)
4909346307346

関連商品