LA HARPE REINE~王妃のハープ〜マリー・アントワネットの宮廷の音楽

メストレ&クリスティの共演
マリー・アントワネットにまつわる豪華アルバムの登場!

  • アーティスト:グザヴィエ・ドゥ・メストレ、ウィリアム・クリスティ
  • レーベル:HARMONIAMUNDI
  • 品番:HAF-8902276
  • ジャンル:ジャンルクラシック協奏曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD

TRACK LIST

LA HARPE REINE~王妃のハープ〜マリー・アントワネットの宮廷の音楽

・ジャン=バティスト・クルムフォルツ(1747-1790):ハープ協奏曲 第5番 op.7 変ロ長調(1778)
・ハイドン:交響曲第85番「王妃」Hob.I:85 (1785)
・ヨハン・ダヴィド・ヘルマン(1760?-1846):ハープとオーケストラのための協奏曲第1番 op.9 ヘ長調(1785-1789)
・グルック:「精霊の踊り」~オルフェオとエウリディーチェより(編曲:メストレ)

グザヴィエ・ドゥ・メストレ(ハープ)
ウィリアム・クリスティ(指揮)、レザール・フロリサン
録音:2016年6月27,28日、ヴェルサイユ宮殿王立歌劇場(ライヴ)

★LES ARTS FLORISSANTS & WILLIAM CHRISTIEシリーズの新譜は、なんとハープのメストレをゲストに迎えての1枚。タイトルに「王妃のハープ」とあるように、マリー・アントワネット (1755-1793)と、彼女が愛した楽器、ハープの楽曲をおさめた内容です。2016年6月に行われた演奏会のライヴ録音。
1曲目の作曲家クルムフォルツは、ボヘミア出身の作曲家でありハープ奏者。楽器製作者とともに、ハープの改造や奏法に取り組み、それまでになかったハープのための作品を残しています。
クルムフォルツが対位法を師事したのが、作曲家ハイドン。マリー・アントワネットが気に入っていたとされる交響曲第85番を収録しています。クリスティによるシンフォニーの録音ということで、注目のプログラムといえましょう。荘重なアダージョを経て軽快なヴィヴァーチェとなる第1楽章から、楽器間のアンサンブルも十分にたのしめる演奏。終楽章の最後まで、快活さと典雅さを感じさせる演奏です。
ドイツ人のヨハン・ダヴィド・ヘルマンは、アントワネットのピアノ教師で、作曲家。自身はハープ奏者ではありませんでしたが、3つのピアノ・ソナタ、3つのピアノ協奏曲のほか、3つのハープ協奏曲をのこしています。このハープ協奏曲はすべてルイ14世の妹(ハープ奏者)、つまりアントワネットの義妹にささげられています。今日ハープ奏者にも知られざる存在の作品ですが、モーツァルトのフルートとハープのための協奏曲と同様、ハープ奏者ではない作曲家によるハープ作品、ということでも重要な作品です。
 演奏会でアンコールとして演奏されたグルックの「精霊の踊り」は、メストレ自身の編曲によるハープ独奏版。メストレの歌心に胸を打たれるトラックです。

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