魔王、夏の名残りのバラ、サパテアードなどの超絶技巧作品もなんのその!
ハンガリーの俊英バラーティが奏でるアンコール愛奏曲集。
愛器ストラディヴァリウスの美しい音色にも注目。
- アーティスト:クリストフ・バラーティ
- レーベル:HUNGAROTON
- 品番:HCD-32760
- ジャンル:ジャンルクラシック室内楽
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
- 録音情報など:D D D
- 収録時間:70:28
魔王、夏の名残りのバラ、サパテアードなどの超絶技巧作品もなんのその!
ハンガリーの俊英バラーティが奏でるアンコール愛奏曲集。
愛器ストラディヴァリウスの美しい音色にも注目。
サラサーテ:
1.アンダルシアのロマンス op.22/
2. マラゲーニャ op.21/3. サパテアード op.23
ヴィエニャフスキ:
4. 伝説曲 op.17/
5. スケルツォ・タランテラ op.1
エルンスト:
6. 夏の名残りのバラ/
7. シューベルトの「魔王」による大奇想曲op.26
チャイコフスキー:
8. 「なつかしい土地の思い出」op.42
パガニーニ:
9. 無窮動 op.11/
10. カンタービレ op.17/
11. モーゼ幻想曲
クリストフ・バラーティ(ヴァイオリン;1703年製ストラディヴァリウス“レディ・ハームズワース”)、
①-⑤⑧-⑪ガーボル・ファルカシュ(ピアノ)
セッション録音:2015年2月22-24日/フンガロトン・スタジオ
★1979年ブダペスト生まれの俊英ヴァイオリニスト、クリストフ・バラーティが、最も得意とするサラサーテ、ヴィエニャフスキ、チャイコフスキー、パガニーニの愛奏曲を録音しました。両親も弦楽奏者という音楽一家のもとに生まれたバラーティ。幼少期はヴェネズエラで過ごし、8歳の時にマラカイボ交響楽団と共演を果たすなど神童として注目されてきました。1996年ロン・ティボー国際音楽コンクールの際にストラディヴァリウス協会のディレクターであるエドワード・ウルフソンに見出されたのち、2010年の第6回パガニーニ・モスクワ国際ヴァイオリン・コンクールの優勝。その後、世界的ヴァイオリニストとして各地で公演を行っております。2015年5月にはNHK交響楽団の定期演奏会に登場し、母国ハンガリーの作曲家バルトークのヴァイオリン協奏曲第2番を演奏。圧倒的なテクニックと雄弁な語り口で聴衆を沸かせたのも記憶に新しいところです。
★冒頭のサラサーテからバラーティの表現力の豊かさに驚かされます。流れるようなボーイングから奏でられるヴァイオリンの音色が最大の魅力ですが、技巧的なパッセージをものともせず美しく歌い上げます。特にサパテアードは脱帽です。
★無伴奏作品エルンストにも大注目。夏の名残りのバラ(「無伴奏ヴァイオリンのための重音奏法の6つの練習曲」より)とシューベルトの「魔王」による大奇想曲は、技術の限界に挑戦した作品とも言え音楽的にも充実させて弾くのは至難の業です。ことに左手による連続するピツィカートや2オクターヴ高い音で旋律を弾くフラジオレット奏法、そして伴奏パートも書かれた「魔王」は難曲中の難曲ですが、バラーティは自由自在なテクニックでこの作品を見事に弾きこなしております。
★歌心にもあふれた演奏家バラーティ。哀愁に満ちたチャイコフスキーの「なつかしい土地の思い出」、情熱的に歌い上げるヴィエニャフスキ「伝説曲」そして、まさに“歌うように”弾くパガニーニの作品と、バラーティの魅力にあふれたアルバムとなっております。なお、使用楽器はストラディヴァリウス協会貸与による1703年製ストラディヴァリウス“レディ・ハームズワース”です。まるでビロードのような美しい音色が魅力の名器です。