★一年に一作という安定したペースで作品をリリースしてくるエリック･アレキサンダーの2016年3月録音作品。今回も、ブルージーに、王道ジャズのよさを聴かせてくれます。
★このところ、ゲストにパット･マルティーノやジェレミー･ペルトを迎え、クインテットでの演奏も作品に取り入れて、フィーチャーしてきましたが、本作は再び、カルテット･オンリーの作品に回帰しました。
★メンバーも正に必勝(！？)パターン。ピアノのハロルド･メイバーン、ドラムのジョー･ファーンズワースは、ここ最近のエリックの作品を支え続ける存在。そして今回は、ベースに、ボブ･クランショウを迎えていることも注目です。ボブ･クランショウは言わずもがな、ブルーノートの諸作品を始め、数々の名作品を支えてきたベテラン奏者ですが、ソニー･ロリンズを始めとして、ハンク･モブレイ、スタンリー･タレンタイン、デクスター･ゴードンといったアーティストのベースをつとめてきたアーティスト。男気あふれるサックスのバックを支えてきたクランショウは、エリック･アレキサンダーと、好相性です。
★ハロルド･メイバーンが、フェンダー･ローズを聴かせるところも聴きもの！！音数を抑えたブルージーなアコースティック･ピアノの渋い味わいもあれば、グルーヴするリズムにのって、ヒップにクールに決めるローズの音も最高。ファンクなフィーリングのファーンズワースのオリジナル、ウエス･モンゴメリーの名曲<フルハウス>など、聴き所満載です。