ヘレヴェッヘ&手兵シャンゼリゼ管による
オリジナル楽器初の第5交響曲
- アーティスト:フィリップ・ヘレヴェッヘ
- レーベル:HARMONIAMUNDI
- 品番:HMA-1902011
- ジャンル:ジャンルクラシック交響曲
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
ヘレヴェッヘ&手兵シャンゼリゼ管による
オリジナル楽器初の第5交響曲
ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調WAB.105
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)シャンゼリゼ管弦楽団
録音:2008年2月メス、アーセナル
★ヘレヴェッへ&シャンゼリゼ管によるブルックナー。発売当時、初の本格的なピリオド楽器による演奏としても大きな話題になりました。ブルックナーのシンフォニーのなかでもオルガン的とか宗教的といったイメージをもっとも想起させる第5交響曲。アーノンクールがウィーン・フィルを振った録音、同じく古楽演奏からキャリアを積んだボルトン&モーツァルテウム管などの録音があり、なかでもアーノンクール盤はモダン楽器のオケながら弦のノンヴィブラート奏法を導入したことで、第2楽章アダージョなどに一定の成果を上げて注目されました。ヘレヴェッヘのこの演奏では、まず、第1楽章では低弦のピッツィカートで開始される序奏、つづいてヴィオラ、第2ヴァイオリン、第1ヴァイオリンの順に対位法を形成してゆくあたり、ヴァイオリン両翼型の配置から生み出される立体的な音響がここでも効果的。過度に華美に陥らぬファンファーレもオリジナル楽器特有のあたたかみのある響きで好ましく感じられます。さらに、アダージョも試みとしてではなく、ヴィブラートフリーを徹底的に実践した結果、かつていかなる録音でも味わったことのないこのうえない透明感を獲得しています。そして、切れ味も鋭く美しく幻想的なスケルツォを経て、神聖にして壮麗というほかないフィナーレで閉じられるまで、まるで宗教曲の深い祈りの場面にも似た感触は耳の肥えたファンといえども片時も聞き逃せないものです。
なお、テンポについて快速な傾向を指摘されることの多いピリオド・アプローチにあって、当盤の総演奏時間は、ヘレヴェッヘが理想とするヴァントによるNDR響との1度目のレコーディング(1989年)にほぼ近いものとなっているのも注目されるところです(73分29秒)。また、クオリティの高い音楽制作で知られるTORITONUSのチームが録音を担当しているのも大きな魅力といえるでしょう。
フィリップ・ヘレヴェッヘ
HMM-931771
フィリップ・ヘレヴェッヘ
HMM-331771
フィリップ・ヘレヴェッヘ
HMM-931781
フィリップ・ヘレヴェッヘ
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フィリップ・ヘレヴェッヘ
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フィリップ・ヘレヴェッヘ
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フィリップ・ヘレヴェッヘ
HMA-1902011
フィリップ・ヘレヴェッヘ
20-60578
フィリップ・ヘレヴェッヘ
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フィリップ・ヘレヴェッヘ
HMY-2921584
フィリップ・ヘレヴェッヘ
HMA-1951857
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
HMY-2921155