超辛口、トリオ・ワンダラーのラフマニノフ
- アーティスト:トリオ・ワンダラー
- レーベル:harmoniamundi
- 品番:HMM-902338
- ジャンル:ジャンルクラシック室内楽
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
- 入荷予定時期:2019年4月下旬入荷予定
超辛口、トリオ・ワンダラーのラフマニノフ
①ラフマニノフ:ピアノ三重奏曲第1 番ト短調
②同:ピアノ三重奏曲第2 番ニ短調Op.9「悲しみの三重奏曲」(1917年版)
③グリーグ:アンダンテ・コン・モト ハ短調
④スーク:悲歌Op.23(ピアノ三重奏版)
トリオ・ワンダラー【ジャン=マルク・フィリップ=ヴァルジャブディアン(ヴァイオリン)、ラファエル・ピドゥー(チェロ)、ヴァンサン・コック(ピアノ)】
録音:2018年1月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)
★1987年結成、円熟著しいトリオ・ワンダラー。2013年リリースのチャイコフスキーは名演の誉れ高いものでしたが、今回ラフマニノフに挑戦。チャイコフスキー以来、ロシアの作曲家は特別な人の追悼にピアノ三重奏曲を作ることが慣わしとなりました。1893年10月にチャイコフスキーが急逝すると、ラフマニノフは長大かつ感動的な作品をその霊に捧げました。長さ、構造など意図的に真似ていますが、ピアノが主役で非常に技巧的なのがラフマニノフならでは。意味深長な引用や慟哭などチャイコフスキーへの思いにあふれる重い作品となっています。
★ラフマニノフはその前年に習作的な断章を残していますが、規模の点でもナイーヴな感覚からも、近年こちらをとりあげる演奏団体が増えています。ここにももちろん収録。フィル・アップとしてグリーグ唯一のピアノ三重奏作品である「アンダンテ・コン・モト」とスークの「悲歌」が選ばれているのも嬉しい限り。
★トリオ・ワンダラーの演奏は辛口で緊張感に富むもので、凄みすら感じさせます。ラフマニノフ作品は名ピアニストで録音することが多いですが、トリオワンダラーのピアノのヴァンサン・コックが、充実の名手ぶりを示しているのも聴きものです。