エンリコ・ピエラヌンツィ~ロザリオ・ジュリアーニDuoによる
デューク・エリントン・オマージュ集
紳士的な優雅さと切なさがにじむエリントンの世界に向き合った二人
数あるピエラヌンツィ作品の中でも名作といえる演奏集!
- アーティスト:Enrico Pieranunzi - Rosario Giuliani
- レーベル:INTUITION
- 品番:INT-3445
- ジャンル:ジャンルジャズ
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
エンリコ・ピエラヌンツィ~ロザリオ・ジュリアーニDuoによる
デューク・エリントン・オマージュ集
紳士的な優雅さと切なさがにじむエリントンの世界に向き合った二人
数あるピエラヌンツィ作品の中でも名作といえる演奏集!
Enrico Pieranunzi - Rosario Giuliani / Duke's Dream
01. Isfahan (D.Ellington&B.Strayhorn) (04:29)
02. Satin Doll (D. Ellington) (04:37)
03. Take the Coltrane (D. Ellington) (04:13)
04. I Got it Bad (D. Ellington) (07:19)
05. Duke's Dream (E.Pieranunzi) (09:39)
06. Reflections in D (D. Ellington) (04:54)
07. Sonnet for Caesar (D. Ellington) (04:17)
08. Duke's Atmosphere (E.Pieranunzi) (03:42)
09. Trains (R.Giuliani & E.Pieranunzi) (02:37)
10. Come Sunday (D. Ellington) (05:04)
メンバー:Enrico Pieranunzi (p, electric piano-M3.10), Rosario Giuliani(as, ss-M8)
★イタリアが誇るピアノの詩人エンリコ・ピエラヌンツィと、ピエラヌンツィが若き日より才能を認めたアルト・サックス奏者ロザリオ・ジュリアーニによる注目のデュオ作品。
★ロザリオ・ジュリアーニは、90年代後半に頭角を現し、地元イタリアのPhilology等でリーダー作をリリースしたのち、今や伝説的となったジャズ・レーベルDryfusと契約を結んで広く知られるところとなりましたが、日本のジャズ・ファンの間で目を引きつけたのは、なんと言っても、このエンリコ・ピエラヌンツィのフロントに迎えられた作品でのことでしょう。ピエラヌンツィは当時、Soul Noteとともに、yvpで作品の数々をリリース。主にソロとトリオが中心でしたが、そこに突然迎えられた管楽器奏者が、このロザリオ・ジュリアーニだったのです。
★その2002年の録音から10年有余。その間にはロザリオが属したDreyfusが消滅するなどという事態もありましたが、本作には、ピエラヌンツィ、ロザリオ共に、年輪を感じさせる充実ぶりが記録されています。
★タイトルが示す通り、デューク・エリントンへのオマージュ作品。作品の中心になるのは、エリントン及び、ビリー・ストレイホーンとの共作が10曲中7曲で、企画的な色彩も感じられますが、企画ものとは一線を画す本格的な作品。共にイタリア/ヨーロッパを中心とした活動ながら、アメリカ・ジャズの伝統にしっかり根ざした2人。どの曲をきいても、エリントン・ミュージックが持つ、紳士的な音楽の粋があふれる演奏が魅力的です。
☆特に、M4<I Got it Bad>や、M6<Reflections in D>に聴く、スロー・テンポの演奏は絶品。シンプルな中に匂い立つような薫りをたたえた曲を、優雅かつ、ニュアンスあふれるタッチで描くピエラヌンツィのピアノには、オリジナル楽曲を奏でるときとは一味違った古き良きアメリカのダンディズムがありますし、そんな音空間につつまれ、優しく応えるロザリオのサックスも思慮に富んだ美しさがあります。
☆一方、エリントンの楽曲のエッセンスを汲みとり、自らのメロディでその世界を描き上げたピエラヌンツィのオリジナル楽曲も聴きもの。特に、その名も<Duke's Atmosphere>と題し、正に(デューク・)エリントンの雰囲気をとりこんだM8は、楽曲もソロ展開も秀逸。演奏は、楽しさや軽快さとともに、エリントン音楽の大きな魅力である、“ほのかににじむ切なさ”のようなものまで感じさせます。また二人の共作M9は名曲<A列車で行こう>のような雰囲気。バラード演奏と、鮮やかなコントラストを描きます。
★ゴスペル的名曲<カム・サンデイ>まで魅力たっぷり!さらっと聴いて心地よく、聴くごとに味わいが出る作品。数多いエンリコ・ピエラヌンツィ作品の中でも、名作というべき素晴らしい作品です。
Enrico Pieranunzi
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