エルプ・フィルの首席オーボエ奏者
カレフ・クリユスによるオーボエ協奏曲集
- アーティスト:カレフ・クリユス
- レーベル:ALBA
- 品番:KKC-4118
- 国内盤:(国内仕様)
- ジャンル:ジャンルクラシック音楽史/古楽
- 価格:オープン価格
- 形態:SACD Hybrid
- 録音情報など:Multichannel /stereo
- 収録時間:55:02
- 付属品:日本語帯・解説付
エルプ・フィルの首席オーボエ奏者
カレフ・クリユスによるオーボエ協奏曲集
『愛しいオーボエ協奏曲』
ヴィヴァルディ(1678–1741):オーボエ協奏曲 ハ長調 RV.447
マルチェッロ(1673–1747):オーボエ協奏曲 ニ短調 SF.935
テレマン(1681–1767):オーボエ・ダモーレ協奏曲 ト長調 TWV.51:G3
J.S.バッハ(1685–1750):オーボエ・ダモーレ協奏曲 イ長調 BWV.1055R
カレフ・クリユス(オーボエ、指揮) リトアニア室内管弦楽団
録音:2015年2月2日–5日、2016年1月29日–30日(テレマン)
リトアニア国営放送スタジオ(ヴィルニュス、リトアニア)
制作・録音:ヴィリウス・ケラス、アレクサンドラ・ケリエネ
★「オーボエの響きは、純粋さ、素朴な気品、静かなよろこび、あるいは、弱った心の痛みの表現に適している。こうした特質がカンタービレの楽節ですばらしい表現力を発揮する」(エクトル・ベルリオーズ)。
エストニアのオーボエ奏者、カレフ・クリユスのアルバム『愛しいオーボエ協奏曲』では、古今のオーボエ奏者から愛されたきたオーボエとオーボエ・ダモーレのための協奏曲から、バロック時代の作品が4曲演奏されます。オーケストラに使われるほぼすべての楽器のために協奏曲を書いたといわれるヴィヴァルディのハ長調の作品。18世紀初頭に作曲され、音楽史上最初のオーボエ協奏曲とされる、ヴェネツィア出身のマルチェッロの作品。オーボエよりも低い音域をもつオーボエ・ダモーレを独奏楽器にしたテレマンのト長調の協奏曲。楽譜の失われたオーボエ・ダモーレの協奏曲を、J・S・バッハがチェンバロのために改作した《チェンバロ協奏曲第4番 イ長調 BWV.1055》から再構築した《オーボエ・ダモーレ協奏曲 イ長調》。
カレフ・クリユスは、1975年、タリン生まれ。タリン、リヨン、カールスルーエで学び、2001年の「プラハの春」をはじめとするコンペティションで第1位を獲得、2003年からNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団(旧 北ドイツ放送交響楽団)の首席オーボエ奏者を務めています。ベルリン・フィルハーモニー、バイエルン放送交響楽団、バーミンガム市交響楽団などにソリストとして客演。タリンやカールスルーエの音楽大学で教え、日本を含むアジア、ヨーロッパ、南アメリカでマスタークラスを開催しています。楽器は「ヨーゼフ・オーボエ Josef Oboe」の Model MSG2 です。このアルバムで共演するリトアニア室内管弦楽団は、クリユスが定期的に客演しているアンサンブルのひとつ。1960年、サウリュス・ソンデツキスによってヴィルニュスに創設され、バロックと古典、M・K・チュルリョーニスの作品をレパートリーの中心に、バリス・ドヴァリョーナス、スタシス・ヴァイニューナスといった現代リトアニアの作品の初演も積極的に行っています。
◆レコード芸術 2018年3月号 特選盤