ヘンツェ:交響曲全集

<ヘンツェ没後5年企画>
WERGOの名盤、ヤノフスキ指揮によるヘンツェ交響曲全集を国内盤化!
唯一の全集にして、現在臨みうる最高水準の演奏。
全曲解説の日本語訳は資料的にも超貴重!

  • アーティスト:マレク・ヤノフスキ
  • レーベル:WERGO
  • 品番:KKC-5779/83
  • 原盤品番:WER-6959
  • 国内盤:(国内仕様)
  • ジャンル:ジャンルクラシック現代音楽
  • 価格:¥10,000 + 税
  • 形態:5CD 完全限定生産
  • 付属品:輸入盤・日本語帯・解説付

TRACK LIST

ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926-2012):交響曲全集(全10曲)

[CD1] 交響曲第7番(1983/84)、交響曲第8番(1992/93)
[CD2] 交響曲第9番(1996/97)
[CD3] 交響曲第3番(1949/50)、交響曲第4番(1955)、交響曲第5番(1962)
[CD4] 交響曲第1番(1947/1963、1991改訂)、交響曲第6番(1969、1994改訂)
[CD5] 交響曲第2番(1949)、交響曲第10番(1997-2000)

マレク・ヤノフスキ(指揮)
ベルリン放送交響楽団
ベルリン放送合唱団〔首席指揮者:サイモン・ハルシー/合唱指揮:ミヒャエル・グレーザー〕
録音:[CD1] 2006年11月15-17日(第7番)、2007年2月7-9日(第8番)
[CD2] 2008年11月21-23日
[CD3] 2010年1月5-7日(第3番、第4番)、2010年9月10日(第5番)
[CD4] 2012年8月28-29日(第1番)、2012年1月8-9、11日(第6番)
[CD5] 2012年8月28-29日(第2番)、2013年6月12-14日(第10番)

★20世紀ドイツを代表する作曲家ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926-2012)が残した作品の中で、特に重要な10曲の交響曲。現代音楽でありながら連綿と続くドイツ・シンフォニーの系譜を受け継ぐ音楽であり、ヘンツェ自身の生涯を辿る上でも重要な意味を持つ作品です。全集録音は現時点でこのヤノフスキ盤のみしか存在しません。現代音楽の名門WERGOレーベルが打ち立てた金字塔的名盤であり、演奏水準を考えてもこれ以上の全集はまず現れないであろう、素晴らしい内容のセットです。
★ヘンツェ没後5年となる今年2017年、今一度ヘンツェの交響曲を顧みるために、国内仕様盤を限定数生産で発売いたします。輸入盤のライナーノートに載っている詳細な曲目解説はすべて日本語に訳しました。この解説書を読めば各曲についてはもちろん、ヘンツェの作風の変遷やその生涯まで、幅広く理解の助けになるでしょう。また声楽付きの第9番は歌詞訳も完備。日本語資料としてとても貴重です。


【楽曲について】
[第1番] 20歳の時に書かれた記念すべき作品。しかしヘンツェは内容に満足がいかず後に改定を施し、より統一感ある音楽に生まれ変わった。
[第2番] 初めて12音技法を大幅に取り入れた作品。パッサカリアやBACH音列、コラール旋律などが登場する。
[第3番] イタリアに移住する数年前に書かれた作品。12音技法を用いながらも地中海風の明るさがあり、熱狂的な舞曲が印象的。
[第4番] オペラ『鹿の王』の音楽に基づく牧歌的交響曲。約20分の単一楽章制ながら密度の高い書法で、伝統的な4楽章制を内包している。
[第5番] バーンスタイン&ニューヨーク・フィルハーモニック委嘱作品。現代のローマを表現したという劇的な音楽。コーダの激しさが圧倒的。
[第6番] キューバ訪問から生まれ、ハバナで自身の指揮で初演。エレキギターやバンジョーなども用い、新境地を開拓した作品。
[第7番] ベルリン・フィル委嘱作品。ベートーヴェン的とも言える伝統的な交響曲の様相を持つ。作曲にあたりヘルダーリンの詩からインスピレーションを受けた。
[第8番] ボストン響委嘱作品。初演指揮は小澤征爾。シェイクスピアの『夏の夜の夢』から3つのシーンを切り取り3楽章の交響曲として描いた。
[第9番] ベルリン音楽祭委嘱作品。初演はメッツマッハー&ベルリン・フィル。アンナ・ゼーガースの小説『第七の十字架』を題材とした声楽付き交響曲。ベートーヴェンのそれとは違い哀しみと恐怖に満ちた厳しい内容だが、「ドイツ作曲家の第九」として不朽の価値を誇る名作。
[第10番] ヘンツェのパトロンの一人、パウル・ザッヒャーへの追悼作品。初演指揮はラトル(第1楽章のみ)。恐怖や苦痛から解放され、穏やかに終結する。

◆レコード芸術 2017年11月号 特選盤

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