ルーマニア・ピアノ楽派の流れをくむ
名手ダナ・チョカルリエ
シューマン・ピアノ独奏曲全集!
- アーティスト:ダナ・チョカルリエ
- レーベル:LA DOLCE VOLTA
- 品番:LDV-179
- ジャンル:ジャンルクラシック器楽曲
- 価格:オープン価格
- 形態:13CD
- 付属品:日本語帯・解説付
ルーマニア・ピアノ楽派の流れをくむ
名手ダナ・チョカルリエ
シューマン・ピアノ独奏曲全集!
シューマン:ピアノ独奏曲全集
[CD1]〈使用楽譜:Breitkopf & Haertel〉
・パピヨン op.2
・ピアノ・ソナタ第1番 嬰ヘ短調 op.11-クララ・ヴィーク嬢に捧ぐ
・パガニーニのカプリースによる6つの練習曲 op.3
[CD2]
・謝肉祭 op.9〈使用楽譜:Breitkopf & Haertel〉
・クララ・ヴィークの主題による即興曲 op.5〈初稿、使用楽譜:Breitkopf & Haertel〉
・ウィーンの謝肉祭の道化 op.26〈使用楽譜:G.Henle Verlag〉
[CD3]
・アベッグ変奏曲 op.1〈使用楽譜:Breitkopf & Haertel〉
・ダヴィッド同盟舞曲集 op.6〈第2稿、使用楽譜:G.Henle Verlag〉
・4つのピアノ曲 op.32〈使用楽譜:G.Henle Verlag〉
・4つの行進曲 op.76〈使用楽譜:G.Henle Verlag〉
[CD4]〈使用楽譜:G.Henle Verlag〉
・アレグロ ロ短調(1853)
・ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 op.14(1853)
・補遺:スケルツォ(I 1866)
・花の曲 op.19
・フゲッタ形式による7つの小品 op.126
[CD5]
・子供の情景〈使用楽譜:G.Henle Verlag〉
・クライスレリアーナ〈使用楽譜:G.Henle Verlag〉
・主題と変奏 変ホ長調-最後の楽想による幻覚の変奏曲(Anh. F39)〈使用楽譜:G.Henle Verlag〉
・トッカータ op.7〈使用楽譜:Breitkopf & Haertel〉
[CD6]〈使用楽譜:G.Henle Verlag〉
・交響的練習曲 op.13(1837年稿)
・森の情景 op.82
・交響的練習曲 op.13(補遺)〔主題-アンダンテ/第1~5変奏〕
[CD7]〈使用楽譜:G.Henle Verlag〉
・幻想曲 op.17
・夜曲集 op.23
・暁の歌 op.133
・3つの幻想的小品 op.111
[CD8]〈使用楽譜:G.Henle Verlag〉
・子どものためのアルバム op.68
〔第1部:小さな子どもたちのために/第2部:大きくなった子どもたちのために〕
[CD9]
・6つの間奏曲 op.4〈使用楽譜:Breitkopf & Haertel〉
・アラベスケ op.18〈使用楽譜:G.Henle Verlag〉
・幻想小曲集 op.12〈使用楽譜:G.Henle Verlag〉
・子どものためのアルバム op.68(補遺)〈使用楽譜:G.Henle Verlag〉
[CD10]
・ピアノ・ソナタ第2番 ト短調 op.22〈使用楽譜:G.Henle Verlag〉
・プレスト・パッショナート
(ピアノ・ソナタ第2番のオリジナル・フィナーレ)〈使用楽譜:G.Henle Verlag〉
・パガニーニのカプリースによる6つの演奏会用練習曲 op.10〈使用楽譜:G.Henle Verlag〉
・子どものための3つのピアノ・ソナタ op.118の2–娘エリーゼの思い出
〈使用楽譜:G.Henle Verlag〉
[CD11]
・ベートーヴェンの主題による自由な変奏形式の練習曲(Anh.F25)〈使用楽譜:G.Henle Verlag〉
・フモレスケop.20〈使用楽譜:G.Henle Verlag〉
・子どものための3つのピアノ・ソナタ op.118の1–娘ユーリエの思い出〈使用楽譜:G.Henle Verlag〉
・子どものための3つのピアノ・ソナタ op.118の3–娘マリーの思い出〈使用楽譜:G.Henle Verlag〉
[CD12]〈使用楽譜:G.Henle Verlag〉
・3つのロマンス op.28
・ノヴェレッテ op.21
[CD13]〈使用楽譜:G.Henle Verlag〉
・アルバムの綴り op.124
・色とりどりの小品 op.99〔3つの小品(速くなく、心をこめて/ きわめて速く/ 生き生きと)、
5つのアルバムの綴り(かなりゆっくりと/ 速く/ かなりゆっくりと、たっぷりと歌って/
きわめてゆっくりと/ ゆっくりと)、
ノヴェレッテ、前奏曲、行進曲、夕べの音楽、スケルツォ、速い行進曲〕
・4つのフーガ op.72
ダナ・チョカルリエ(ピアノ)
録音:2012年3月7日,10月23-24日/2013年3月12-13日,10月15日/
2014年5月13-14日、12月9-10日/
2015年6月9日,11月18-19日/2016年6月8日,10月26日
(在仏ルーマニア大使館(パリ)、すべてライヴ録音)
使用楽器:YAMAHA CFX
★リパッティ、クララ・ハスキルらの流れをくむルーマニア・ピアノ楽派のダナ・チョカルリエによる、シューマンの全曲録音の登場。チョカルリエは、ルーマニアに生まれ、フランスでドミニク・メルレやプルーデルマッハーに師事。1996年のロベルト・シューマン国際コンクールで第2位を受賞、その後も様々なコンクールで入賞しています。2017年1月、ヤマハ・アーティスト・サービス・ヨーロッパより“ヤマハ・コンサート・ピアニスト”に任命されました。チョカルリエは、協奏曲のソリスト、リサイタル奏者、室内楽奏者として定期的に舞台に立っています。またラジオ局フランス・ミュジークとの関係は深く、ジャン=ピエール・デリアンの番組“音楽家のアトリエ”のために、2002年から2014年までシューマンの作品を演奏し続けました。現在、リヨン国立高等音楽院とパリ・エコール・ノルマル音楽院の教授として後進の育成にも励んでいます。
★「シューマンの音楽を演奏するということは、奏者が自らの声を、疑問を投げかける彼の声に重ねることである~シューマンにとって腹心のような存在といえるピアノは、彼自身の心の内奥にある想いを受け止めてくれる楽器であった。“音楽は、誰も私に与えることができないものを、私に授けてくれる。なぜならピアノは、私が音楽に置換しうるあらゆる高尚な感情を、私のために語ってくれるのだから”(1828年付のシューマンの手紙より)」(ライナーノーツより)。アンドレ・ブクレシュリエフに「あなたは真のシューマン弾きだ。イヴ・ナットを彷彿させる」と称された、ダナ・チョカルリエによる、5年がかりのシューマン・プロジェクトがここに結晶しました。
★なお、この全曲演奏では、純粋なピアノ曲のみが選曲されています。ペダル・ピアノ(ピアノとオルガンの中間に位置する楽器)のための作品は収録されていません。ペダル・ピアノの楽器を用いての録音が難しく(楽器は博物館などにあるけれど)、ドビュッシーらによる素晴らしい編曲もあるけれども、シューマンの原曲とは隔たりがある、というチョカルリエの考えによるものです。
◆レコード芸術 2018年1月号 特選盤