リスト:バッハの名による幻想曲とフーガ 他

名手ロジェ・ムラロが展開するリスト&ワーグナー
確固たる構築性、
ロマン色濃厚かつ怒涛のヴィルトゥオーゾの世界

  • アーティスト:ロジェ・ムラロ
  • レーベル:LA DOLCE VOLTA
  • 品番:LDV-20
  • ジャンル:ジャンルクラシック器楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 付属品:日本語解説つき

TRACK LIST

・リスト:バッハの名による幻想曲とフーガ
・ワーグナー/リスト:紡ぎ歌(「さまよえるオランダ人」より)
・ワーグナー/リスト:イゾルデの愛の死(「トリスタンとイゾルデ」より)
・リスト:ハンガリー舞曲第10番 ホ長調
・リスト:波の上を渡るパオラの聖フランチェスコ(「伝説」より)
・リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調

ロジェ・ムラロ(ピアノ)
録音:2014年10月

★真摯な音楽性と華麗なるテクニックの名手、ロジェ・ムラロのソロ新譜がLA DOLCE VOLTAより登場。「波の上を渡るパオラの聖フランチェスコ」ではリストの真摯な宗教的世界が、そしてロ短調ソナタでは濃厚なロマンティシズムを帯びながらも感情に流されることのない、確固とした建築物が眼前にあらわれます。リストのロ短調ソナタについてムラロは「表裏一体の思想と感情です。彼が受けた素晴らしい影響を示しながら、生から死へ――あるいはその後の世界へ――の軌跡を描くのです。このソナタにおいては、疑念と確信を抱き、痛みを体験し、喜びによって照らされる私たち一人一人が、身体と精神の中で感じ売るものへと意識を向けます。このソナタはまた、私たちを自己の探求の道へと導き、より普遍的な真実へと向かわせるのです。」と語っています。リスト作品の最高の語り部ムラロが、非常に真摯に作品に対峙しながら、聴き手の心をわしづかみにし、大きく揺さぶる演奏を展開しています。

◆レコード芸術 2015年12月号 特選盤

Artist

ロジェ・ムラロ
1959 年、ヴェネチア出身の両親のもと、フランスのリヨンに生まれる。リヨンでサクソフォンを学び始めた後、独学でピアノ演奏の基礎を習得。19歳でパリ国立高等音楽院に入学し、イヴォンウ・ロリオに師事、その夫オリヴィエ・メシアンとも出会う。ほどなくメシアン演奏の第一人者のひとりとして頭角をあらわしたムラロは、2001 年にメシアンのピアノ得独奏曲全曲録音を行い、各方面より絶賛を浴びた。暗譜による≪幼子イエスにそそぐ20のまなざし≫や≪鳥のカタログ≫全曲の演奏は、達成困難な偉業として迎えられると共に、自作自演のごとく楽曲の本質に迫るアプローチとしてたたえられている。長年エリアーヌ・リシュパンに師事し、モスクワのチャイコフスキー国際コンクールやパルマのリスト国際コンクールで入賞した経歴をもつムラロは、絢爛たるテクニックを誇る。その演奏はまた、常に詩情と誠実さを湛えている。夢幻と明晰さ、想像性と厳格さを併せ持つその芸術は、ムソルグスキーやラヴェル、アルベニス、ラフマニノフ、ドビュッシー、ベートーヴェン、ショパン、リスト、シューマンなど幅広いレパートリーの演奏に活かされており、ムラロはそうした音楽から、情感や色彩、敏感な起伏をみせるロマンティシズム、響きの趣などを巧みに引き出してみせる。世界屈指のコンサート・ホールからリサイタル奏者として招かれているムラロは、これまで一流の指揮者ならびにオーケストラと共演を重ねている。博識かつ、国境を越えてあらゆる音楽の世界に関心を寄せるムラロは、現在、自身のピアニストとしての経験と教育者としての知見を、パリ国立高等音楽院の学生たちに分かち与えている。

Topics

ロジェ・ムラロ 来日演奏会情報


2017年6月21日(水)14:00 東京芸術劇場
大野和士(指揮)、東京都交響楽団、ロジェ・ムラロ(ピアノ)
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ダンディ:フランスの山人の歌による交響曲
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
公演HP:https://www.tmso.or.jp/sp/concert_ticket/detail/detail.php?id=3038

2017年6月23日(金)19:00 トッパンホール
ロジェ・ムラロ リサイタル
シューマン:森の情景 Op.82
メシアン(ムラロ再構成):エローに棲まうムシクイたち【世界初演】
ワーグナー/リスト:楽劇《さまよえるオランダ人》より〈紡ぎ歌〉
ワーグナー/リスト:楽劇《トリスタンとイゾルデ》より〈イゾルデの愛の死〉
ドビュッシー:12の練習曲より第1集
公演HP:http://www.toppanhall.com/concert/detail/201706231900.html

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