ロベルト・シューマン(1810-1856):パピヨン、謝肉祭、ダヴィッド同盟舞曲集

名手ビアンコーニ、シューマンを弾く

  • アーティスト:フィリップ・ビアンコーニ
  • レーベル:LA DOLCE VOLTA
  • 品番:LDV-28
  • ジャンル:ジャンルクラシック器楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 収録時間:77:51

TRACK LIST

ロベルト・シューマン(1810-1856):
・パピヨン op.2
・謝肉祭 op.9
・ダヴィッド同盟舞曲集 op.6

フィリップ・ビアンコーニ(ピアノ)
録音:2016年4月7-10日、シテ・ド・ラ・ミュジーク・エ・ラ・ダンス

★フィリップ・ビアンコーニのシューマンの登場。ビアンコーニは、ドイツの名バリトン、ヘルマン・プライの共演ピアニストとしても名高い名手。2016年5月の来日公演でも、自然に流れる歌心と、芯とやわらかさを兼ね備えた美しい音色で聴き手を魅了しました。
これまで、ショパン、ドビュッシーにじっくりと向き合ってきたビアンコーニ。プライとの共演では、シューマンよりシューベルトの歌曲の方が圧倒的に多かったということですが、それでも、プライとシューマンのいくつかの歌曲に取り組んだことは、大きな経験だったといいます。今まさに機が熟し、シューマンの録音に再び臨みました(ダヴィッド同盟舞曲集は約20年ぶりの録音)。
『ダヴィッド同盟』の「行進」では、『謝肉祭』の「前口上」と、『パピヨン』の「祖父の踊り」のテーマが引用されています。ダヴィッド同盟は、保守的で偏狭な精神をもつブルジョワたち(フィリスティン)に対抗する、シューマンが創った架空の結社。謝肉祭の登場人物たちが実は皆ダヴィッド同盟員であり、彼らがこの力強い行進に加わるべく集まっているのだと想像することもできる、と語るビアンコーニ。彼らは、「祖父の踊り」が象徴するフィリスティンたちに打ち勝つのです。ここに収録された3つの作品を結ぶ物語にも思いを馳せながら味わいたい、詩情豊かな演奏の誕生となりました。

◆レコード芸術 2016年12月号 特選盤
3.77E+12

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