LSOアメリカ・ライヴ

ゲルギエフが20年を経て「火の鳥」を再録音!

  • アーティスト:イェフィム・ブロンフマン、ワレリー・ゲルギエフ
  • レーベル:LSO LIVE
  • 品番:LSO-5078
  • ジャンル:ジャンルクラシック管弦楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:2CD
  • 録音情報など:Stereo
  • 収録時間:96:57

TRACK LIST

LSOアメリカ・ライヴ

1. ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」(1910年版)全曲
2. バルトーク:ピアノ協奏曲第3番
3. 同:バレエ組曲「中国の不思議な役人」
4. プロコフィエフ:「ロミオとジュリエット」より「モンタギュー家とキャピュレット家」

イェフィム・ブロンフマン(ピアノ)②、ワレリー・ゲルギエフ (指揮)ロンドン交響楽団
録音:2015年10月24日 ニュージャージー・パフォーミング&アーツセンター(ライヴ)

★ゲルギエフとロンドン交響楽団は2015年10月にアメリカ・ツアーを行いました。ゲルギエフの8年におよぶ首席指揮者職最後の海外ツアーで、24日の公演をニューヨークのFMが放送用に収録し、その音源を2枚組CDとして発売。
★まず目を引くのがストラヴィンスキーの「火の鳥」。ゲルギエフはキーロフ劇場管弦楽団(マリインスキー劇場管弦楽団)と1995年に録音(当時「レコード芸術」誌準特選)していますが、20年ぶりの再録となりました。今回も1910年全曲版で、テンポ等基本的な解釈は違わないものの、説得力と語り口の巧さが凄い。冒頭から徐々に盛り上げていく自然さ、金管はロシア伝統の咆哮など、自在な指揮ぶりはほとんど神業。
★興味深いのがバルトーク。かつて歌劇「青ひげ公の城」のCDで優れた解釈を評価されていたこともあり、猟奇的な「中国の不思議な役人」と天国的なピアノ協奏曲第3番をどう料理するか興味津々。これが期待以上の出来。バルトークの精密なスコアはゲルギエフにうってつけですが、LSOの名人芸もあいまって驚きの世界を作り上げています。ことにバルトークの冷たいまでに透明なオーケストレーションを類稀なバランスで再現、もちろんバルトークならではの暴力的エネルギーも申し分なしの充実感。ピアノ協奏曲第3番はブロンフマンの超絶技巧をあくまで抑え、宗教的ともいえる純な世界を描きます。
★聴衆の熱狂に応え、プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」から「モンタギュー家とキャピュレット家」をアンコール演奏。携帯のCMで有名になった曲あの曲をゲルギエフとLSOの演奏で聴くことができます。それもアメリカの聴衆への告別で、ゲルギエフの演奏も感慨深いものがあります。

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