Bringin' It

グラミー賞を受賞した『The Good Feeling』から6年振り
クリスチャン・マクブライド-待望のビッグ・バンド第二弾!
ジャズの歴史 / 伝統に根ざし、未来への確実な眼差しも見せる一作
ソウルへの愛も前面に打ち出したタイトル/オープニング曲も注目

  • アーティスト:Christian McBride Big Band
  • レーベル:MACK AVENUE RECORDS
  • 品番:MAC-1115
  • ジャンル:ジャンルジャズ
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD

TRACK LIST

Christian McBride Big Band / Bringin' It

1. Gettin' To It (6:37)
2. Thermo (5:59)
3. Youthful Bliss (6:59)
4. I Thought About You (6:09)
5. Sahara (10:09)
6. Upside Down (4:43)
7. Full House (6:25)
8. Mr. Bojangles (6:16)
9. Used ‘ta Could (4:37)
10. In The Wee Small Hours Of The Morning (3:55)
11. Optimism (7:06)

メンバー:
bass (all tracks) and arrangements (except 6&11): Christian McBride
trumpets: Frank Greene(lead), Freddie Hendrix, Brandon Lee, Nabate Isles
trombones: Michael Dease(lead), Steve Davis(on 11), Joe McDonough(all tracks except 11),
James Burton, Douglas Purviance(bass trombone)
saxophones: Steve Wilson(lead as, ss, fl), Todd Bashore(as, fl, piccolo), Ron Blake(ts, fl),
Dan Pratt(ts, cl), Carl Maraghi(bs, b-cl)
Xavier Davis(p), Rodney Jones(g on 1&7), Quincy Phillips(ds), Melissa Walker(vo on 6&8),
Brandee Younger(harp on 10)

★2011年に発表した『The Good Feeling』が、Best Large Jazz EnsembleAlbum部門において第54回グラミー賞を受賞したクリスチャン・マクブライドの待望のビッグ・バンド作品!
★トリオや、“inside straight”といった、アルバムを発表しているグループはもちろんのこと、“New Jawn”や“Tip City”といった数々のバンドを動かし、さらにチック・コリア等々、数々のビッグ・ネームのバンドにも参加するクリスチャン。近頃は、演奏だけでなく、ニューポート・ジャズ・フェスティヴァルのアーティスティック・ダイレクターや、『All Things Considered』などNPRの番組の仕事も手がけるなど、大忙し。ビッグ・バンドとして2作目の本作が出来るまでに実に6年の時がかかりましたが、クリスチャンのアレンジも、バンドとしてのクォリティにもパワーアップが見られます。
★作品はソウルへの愛を前面に打ち出し、ジャズの歴史/伝統に根ざし、未来への確実な眼差しも見せるクリスチャンらしいセレクション!
☆冒頭は、95年に発表したクリスチャン自身のデビュー作/タイトル曲から。この曲は、ジェームス・ブラウン~JB'sあたりがいかにも演奏しそうなスタイルとタイトルのジャズ・インスト・チューン。実際、ジェームス・ブラウンのフリークともいえるほどの大ファンであるクリスチャン。このオリジナルは、その愛情の深さを示してあまりありますが、グルーヴしまくるファンクなリズムとホーンズが無条件にリスナーをアッパーな気分にさせる演奏でツカミも最高です。
☆かと思えば、2曲目は尊敬してやまないフレディ・ハバードが、アート・ブレイキーのグループに在籍した時に発表した楽曲で、モダン・ジャズの粋を表現。またここで注目は、新メンバーとして参加したトランペッター、フレディ・ヘンドリックスの存在でもあります。ヘンドリックスは、Mack Avenue All Starsのメンバーにも抜擢され、クリスチャン・マクブライドが新たに統率するそのバンドでも素晴らしい演奏を聴かせてくれましたが、ここでもハイノートをヒットさせるキレのいい演奏でソロを披露。かつてからのバンド・メンバーである、テナーのロン・ブレイクやピアノのザヴィア・デイヴィスといった面々にもエネルギーを与えるような熱い演奏を見せてくれています。
☆一方、今をときめくマリア・シュナイダーからも影響を受け、そのリスペクトを形にしたのが、M4の“I thought about you”。他方“Full House”がウェス・モンゴメリーへのリスペクトをしているのは、明らかで、マッコイ・タイナーのモーダルなサウンドが炸裂する“Sahara”にチック・コリアへのオマージュをささげているのも、興味深いところでもあります。
☆今回も、公私共々のパートナー、メリッサ・ウォーカーが2曲で参加。ジャヴァンによるブラジリアンなナンバー、サミー・デイヴィス・Jr.の歌唱でも知られる“Mr. Boj angl es”でシルキーな歌声を聴かせてくれ、作品に華を添えてくれています。
★ちなみに、クリスチャン・マクブライドのオリジナルはオープニングのみでなく、3曲ともかつて自分のアルバムで演奏した楽曲をチョイス。その理由は、自分はまだアレンジャーとして発展途上だから、以前の楽曲を、描き変え、ヴァージョンを上げていきたかった、とのことですが、ベーシストが聴いたら、変態的と皆が口をそろえる10曲目は楽曲の繊細さを活かすために、ベーシストが嫌うキーBをあえて使ってのアレンジとのこと。
★21世紀の今、最も才能豊かな演奏家が、尽きることのない好奇心を形にした作品が、『Bringin' It』といえそうです。

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