スポンティーニの貴重なオペラ復活上演の記録
- アーティスト:ヴィットーリオ・グイ
- レーベル:MAGGIO LIVE
- 品番:MAGGIO-007
- ジャンル:ジャンルクラシック歌劇
- 価格:オープン価格
- 形態:2CD
- 録音情報など:MONO
スポンティーニの貴重なオペラ復活上演の記録
ガスパーレ・スポンティーニ:
「ホーエンシュタウフェンのアニェーゼ(アグネス・フォン・ホーエンシュタウフェン)」
(イタリア語歌唱)
ルシール・ウドヴィク(アニェーゼ) ドロシー・ドウ(イルメンガルダ)
フランコ・コレッリ(ブラウンシュヴァイクのエンリーコ)
フランチェスコ・アルバネーゼ(フィリッポ)
エンゾ・マスケリーニ(ボルゴーニャ公(フランス王))
アンセルモ・コルツァーニ(エンリーコ・イル・レオーネ)
ジャン・ジャコモ・グェルフィ(皇帝エンリーコ5世)
ヴィットーリオ・グイ(指揮)
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団、合唱団(合唱指揮:アンドレア・モロシーニ)
録音:1954年5月9日、フィレンツェ・コムナーレ劇場(ライヴ)MONO
★なかなか上演されることのない、スポンティーニのオペラの復活上演の貴重な記録。「ホーエンシュタウフェンのアニェーゼ(アグネス・フォン・ホーエンシュタウフェン)」はスポンティーニがベルリンにいた頃に書かれた作品。様々な図書館に散逸していた手稿譜から楽譜が再構築され、あらたにイタリア語歌唱用に訳も作成され(オリジナルはドイツ語)、1954年5月6日から3回上演されました。かなりカットもされていますが、グイは、スポンティーニのオペラが持つ、ドイツ・ロマンの騎士道精神や、フランスオペラの装飾的な衣装を見事に再現しています。フランコ・コレッリ(1921-2003)の若き日の歌声も貴重。
★1948年から57年にかけて音楽祭の音楽監督を務めていたフランチェスコ・シチリアーニは、スポティーニをはじめとする知られざる名作を舞台にかけようと考えていました。1948年に、セラフィンの紹介でマリア・カラスに出会ったシチリアーニは、彼女の声は自分が復活上演したいと考えているスポンティーニの作品が求めるドラマティックな声質にまさにぴったりだと考えました。カラスはまず1948年にベッリーニのノルマでフィレンツェ・デビューを果たすと、その後も51年の椿姫、53年のルチア、およびケルビーニのメデアで音楽祭に登場しました。いよいよこの1954年、「アニェーゼ」の上演の年になりますが、カラスはフィレンツェを去ることになり、出演依頼を断りました。急遽行われたオーディションで抜擢されたのがクロアチアの血が流れるアメリカの歌手、ルシール・ウドヴィクでした。シチリアーニはこのアニェースがスポンティーニの傑作であると考え、1970年、若きムーティを起用し、イタリア語版(1954年上演時のではなく新訳)でテバルディの歌唱で、演奏会形式でこの「アニェーゼ」を再演しています。