シチェドリン:歌劇「左利き」(2013)

ゲルギエフ還暦のプレゼントとして作られたシチェドリンの新作、
超充実の記録

  • アーティスト:ワレリー・ゲルギエフ
  • レーベル:MARIINSKY
  • 品番:MAR-0554
  • ジャンル:ジャンルクラシック歌劇
  • 価格:オープン価格
  • 形態:2SACD Hybrid
  • 録音情報など:24bit 48kHz PCM
  • 収録時間:119:32

TRACK LIST

シチェドリン:歌劇「左利き」(2013)

左利き:アンドレイ・ ポポフ(Ten)、アタマン・プラトーノフ:エドワルド ・ツァンガ(Bs)、
皇帝ニコライ一世:ウラジーミル ・ モローズ(Br)、蚤:クリスチーナ・アリェワ(Sop)、
シャーロット王女:マリア・マクサコワ(Ms)、
ワレリー・ゲルギエフ (指揮)マリインスキー管弦楽団、同合唱団

[ 録音:2013年7月27、28日/マリインスキー劇場コンサートホール(セッション録音)]

★SACDハイブリッド盤。1932年生まれのロディオン・シチェドリンが2013年に作曲した最新オペラの世界初録音。ゲルギエフの還暦誕生日プレゼントとしてマリインスキー劇場が委嘱し、2013年7月27日のステージ初演の記録というのも興味津々です。
★原作はニコライ・レスコフ(ショスタコーヴィチの「ムツェンスクのマクベス夫人」の著者)の小説「ぎっちょの鍛冶屋とのみ」(池田健太郎訳 東京創元社刊)に基づきシチェドリンの6作目のオペラにあたります。「ムツェンスクのマクベス夫人」と違い風刺的な喜劇で、古き頑固なロシア男の生き様、ロシアとイギリスの関係などが滑稽に描かれています。
★旧ソ連の大物作曲家のなかで、現在でも気炎を吐いているシチェドリン。ショスタコーヴィチ的な旧ソ連作風が健在なのはまさに奇跡と申せましょう。こうした音楽で育ったゲルギエフが、シチェドリンにこだわり偏愛し続けるのも納得の魅力があります。シチェドリンもゲルギエフの還暦プレゼントということもあり、いつも以上に力の入っていて充実感満点。華麗なオーケストレーション、老練な舞台効果、音楽に込められた皮肉と悲哀など、最良のソ連音楽の伝統を最新で味わえる贅沢さ。ゲルギエフ組の歌手陣も充実。主役のアンドレイ・ポポフは昨2014年のNHK音楽祭でリヒャルト・シュトラウスの「サロメ」のヘロデ役が記憶に新しいテノール。またシャーロット王女役のマリア・マクサコワも昨年来日した若手メゾ。ゴロワーノフのお気に入りだった伝説のソプラノ、マリア・マクサコワの実孫というのも注目です。ゲルギエフの指揮も見事で、ソ連オペラ最盛期の響きを再現しています。

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