クレイン一族の音楽

濃厚なユダヤ色。
クレイン一族のピアノ音楽が日の目を見た

  • アーティスト:ヤーシャ・ネムツォフ
  • レーベル:PROFIL
  • 品番:PH-13059
  • ジャンル:ジャンルクラシック器楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 録音情報など:D D D
  • 収録時間:78:01:00

TRACK LIST

クレイン一族の音楽
①アレクサンドル・クレイン:小詩集Op.30 (1920/22)/ユダヤの主題による2つの小品 (1925) /
トルコの主題による2 つの小品Op.46 (1930) /甘美な詩Op.18の2 (1915) /
若者のスケッチOp.2より(プロローグ/夜想曲/感傷的な時/ワルツ)(1902/11)
②グリゴーリ・クレイン:ピアノ・ソナタ第2 番Op.27 (1924) /幻影Op.17の1 (1912)
③ユリアン・クレイン:スロヴァキアの主題による小品 (1956) /ポール・デュカス追悼の小品 (1936) /ピアノ・ソナタOp.7 (1924)
ヤーシャ・ネムツォフ(Pf)
[録音:2012年6月/ SWR室内楽スタジオ(シュトゥットガルト)]

★クレイン一族は、20世紀前半のロシア・ソヴィエトのユダヤ系作曲家。ロシア音楽史では名のみ知られながら、作品を聴く機会はほとんどありませんでしたが、グリゴーリ (1879-1957) とアレクサンドル (1883-1951) 兄弟と、グリゴーリの息子ユリアン (1913-1996) のピアノ曲をロシア系ユダヤ音楽のエキスパート、ヤーシャ・ネムツォフが世界初録音。 ★グリゴーリとアレクサンドルの作風は、当時のロシア音楽界で流行していたアヴァンギャルドなもの。スクリャービンの影響下にありながらも、ユダヤ素材を多用しているため、独特な東方的エキゾチシズムに満ちています。革命後、アレクサンドルは社会主義リアリズムに沿った作風に転向し、それなりのポストに就きますが、孤高のグリゴーリは完全なアウトサイダーとして貧困生活を余儀なくされます。彼のピアノ・ソナタ第2番は非常に高度な作曲技法を示す傑作で、ユダヤ色も濃厚、彼の個性がすべて盛り込まれています。グリゴーリの息子ユリアンは2歳からピアノを弾くなど神童ぶりを示しますが、両親の経済状況ゆえ養護施設にも預けられるなど苦労し、1928年から32年までパリに留学、エコール・ノルマルでポール・デュカスに師事しました。 彼のピアノ・ソナタOp.7は11歳の作で、わずか12日間で作曲されたという驚くべきもの。いずれも隠れたロシア・ピアノ音楽の宝と申せましょう。
0881488130591

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