ベッリーン父子の音楽

ベッリーン父子の管弦楽作品が世界発録音

  • アーティスト:アレクサンドラ・オプサール
  • レーベル:SIMAX
  • 品番:PSC-1331
  • ジャンル:ジャンルクラシック管弦楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 収録時間:54:47

TRACK LIST

ベッリーン父子の音楽

ヨハン・ヘンリク・ベッリーン(1741–1807):6声のシンフォニア ハ長調
ヨハン・ダニエル・ベッリーン(1714–1787):
 5声のシンフォニア ニ長調(コルネットと弦楽のための)*、
 8声のシンフォニア ニ長調 ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 イ長調 **、
 6声のシンフォニア ニ長調

アレクサンドラ・オプサール(コルネット)*
ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(ヴァイオリン)**
ノルウェー・バロック管弦楽団
録音:2013年1月24日-26日 リス教会(オスロ)
制作・録音:フランソワ・エケール

★1700年代中期、ノルウェーの当時の首都トロンハイムの音楽シーンに大きな影響を与えたベッリーン父子の管弦楽作品が6曲、初めて録音で紹介されます。 ヨハン・ダニエル・ベッリーン(1714–1787)はプロイセンのメーメル(現、リトアニア、クライペダ)生まれ。ロシアのイェルガヴァ(現、ラトビア)で幼少期を過ごし、町の音楽家を務めていた父に音楽の手ほどきを受けました。16歳からはコペンハーゲンのアンレアス・ベアウ(ベルグ)下で学び、1737年、トロンハイムに渡り、市音楽家として働き始めます。ニーダロス大聖堂とヴォル・フルー教会のオルガニスト、音楽教師を務め、作曲、音楽理論の著述、チェンバロのペダルボード製作と、ヨハン・ダニエルは幅広く活動。発明の才能にも恵まれた彼は、1763年には町の消防団長に就き、翌年からは市の水道事業の検査官も務めています。このアルバムでは、彼の作品が5曲演奏されています。コルネットのソロと弦楽のための《5声のシンフォニア》、クラリネット、フルートと弦楽のための《8声のシンフォニア》、変ロ管クラリネット、2つのフラウト・トラヴェルソのための《6声のシンフォニア》は、イタリアのシンフォニアに倣った「急– 緩– 急」の3楽章で書かれ、様式的にはバロック期から古典期への移行期に属する作品とみなされます。イ長調のヴァイオリン協奏曲もイタリア様式を踏襲しており、〈アレグロ〉〈アンダンテ〉〈アレグロ〉の3楽章から構成されています。 ヨハン・ダニエルの3人の息子はいずれも音楽の道に進み、そのうちもっとも成功したとされるのがヨハン・ヘンリク(ハインリヒ)(1741–1807)です。ヨハン・ヘンリクはトロンハイムで生まれ、父から音楽を教わりながら、父の所蔵する膨大な音楽理論書、手稿譜、楽器コレクションを自由に使い、みずからの音楽を深めていきました。17歳で病院教会のオルガニストになり、父の死後、後継者として大聖堂とヴォル・フルー教会のオルガニストに就任しました。チェンバロの演奏、オルガンの修理も手がけ、コンサート団体のトロンハイム音楽協会の創設に加わりました。ヨハン・ヘンリクは約60の曲を書いたと認められるものの、現存するのはごく一部といわれ、その一曲、〈アレグロ〉〈アンダンテ〉〈メヌエット〉の3楽章からなる《6声のシンフォニア》が、このアルバムで演奏されます。 ピリオド楽器アンサンブル、ノルウェー・バロック管弦楽団(NBO)は1988年に創設されました。ベルゲン国際フェスティヴァル、オスロ室内楽フェスティヴァル、国外ではフランクフルト、アンスバッハ、シュトゥットガルト、スレースヴィ=ホルステン(シュレスヴィヒ=ホルスタイン)、ブレーメンなど各地のフェスティヴァルとコンサートで演奏してきました。リーダーを務めるゴットフリート・フォン・デア・ゴルツはドイツの指揮者、ヴァイオリニスト。ハノーファー、ニューヨークのジュリアード音楽院、フライブルクで学び、21 歳で北ドイツ放送交響楽団に入団。バロック・ヴァイオリンに転向した後、フライブルク・バロック管弦楽団(FBO)に加わりました。現在は、ソリスト、FBOとNBOのリーダーとして活動しながらフライブルク音楽アカデミーでバロックとモダン・ヴァイオリンを教えています。 このアルバムに収められた作品は、トロンハイムにあるノルウェー最古の学術図書館、ノルウェー科学技術大学(NTNU)のグンネルス図書館所蔵のオリジナル譜による演奏です。
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