忘れられたノルウェーのヴァイオリン作品集
- アーティスト:ヨーナス・ボートストラン
- レーベル:SIMAX
- 品番:PSC-1335
- ジャンル:ジャンルクラシック室内楽
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
- 収録時間:67:59
忘れられたノルウェーのヴァイオリン作品集
ルードヴィーグ・イルゲンス=イェンセン(1894–1969):ヴァイオリンソナタ 変ロ長調
ヨハン・ハルヴォシェン(1864–1935):演奏会用アレグロ《カプリッチョ》Op.9
クリスチャン・シンディング(1856–1941):ヴァイオリン・ソロのための組曲Op.123
ヨーナス・ボートストラン(ヴァイオリン)ヘルゲ・ヒェクスフース(ピアノ)
録音:016年1月3日–5日、3月1日–2日 ヤール教会(ベールム、ノルウェー)
制作・録音:ルン・ペーデシェン
★見過ごされ、あるいは過小評価されたノルウェーのヴァイオリン音楽のレパートリーを集めた1枚。20世紀ノルウェーを代表する作曲家のひとり、「ロマンティックな新古典主義者」あるいは「新古典主義のロマンティスト」と呼ばれるイルゲンス=イェンセンの《ヴァイオリンソナタ》は、若い時代、1913年ごろ作曲が始められたと考えられている作品です。イルゲンス=イェンセンの評価を高めた管弦楽のための《パッサカリア》や劇的交響曲《帰郷》といった近代的な響きの作品とは異なり、ヴァイオリニストのフィン・グリューネル=ヘッゲとの共演を彼が楽しんだというグリーグ、ブラームス、サン=サーンス、とりわけレーガーの作品をモデルにしたことがうかがえる音楽です。ハルヴォシェン(ハルヴォルセン)の《カプリッチョ》は、ノルウェーの舞曲「ハリング」の性格をそなえたヴィルトゥオーゾ的なセクションが特徴的な「幻想曲」。ヴァイオリンと管弦楽のためのオリジナルは楽譜が紛失、1897年にコペンハーゲンで出版されたピアノ共演版が友人のアンリ・マルトーに献呈されました。後期ロマンティシズムの作風によるピアノ曲で知られるシンディングのヴァイオリン・ソロのための組曲は、J・S・バッハの無伴奏ヴァイオリンの作品を「外形」のモデルにとり1918年ごろ作曲されたと推測される作品です。聖トマス教会のカントル、カール・シュタウベに献呈されました。ヤルマル・ボルグストレムのヴァイオリンとピアノのための作品全集(PSC1237)を録音したヨーナス・ボートストラン(1973–)とヘルゲ・ヒェクスフース(1968–)の演奏です。