モーツァルト:レクィエム

キューマイヤー、フィンク、パドモア、フィンリー
なんとも豪華なソリストをそろえたヤンソンス&コンセルトヘボウ管
モーツァルトのレクィエム

  • アーティスト:マリス・ヤンソンス
  • レーベル:RCO LIVE
  • 品番:RCO-14002
  • ジャンル:ジャンルクラシック声楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:SACD Hybrid
  • 録音情報など:DSD5.0
    マルチチャンネル
    ステレオ

TRACK LIST

モーツァルト:レクィエム ニ短調KV 626(ジュスマイヤー補筆完成版)
ゲニア・キューマイヤー(ソプラノ) ベルナルダ・フィンク(コントラルト)
マーク・パドモア(テノール) ジェラルド・フィンリー(バス)
オランダ放送合唱団
マリス・ヤンソンス(指揮)ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団
収録時期:2011年9月14-16日/アムステルダム、コンセルトへボウ(ライヴ)

★ヤンソンスがコンセルトヘボウ管を指揮して、モーツァルトの「レクィエム」をレコーディング。コンセルトヘボウ管がマーラーの交響曲全曲シリーズに沸いた2011年、ヤンソンスの受け持つ最後のナンバーであった第8番の演奏から半年後の9月におこなわれたコンサートの模様をライヴ収録したもので、この年を皮切りに、2012年のブラームス、2013年のヴェルディへとつづく、当コンビによるレクィエム・シリーズの第1弾でもありました。
現代のもっとも多忙な指揮者のひとりとして知られるヤンソンスは、その輝かしいキャリアにふさわしく、すでにかなりの点数に上るディスコグラフィを構築しています。
中身についていえるのは、ベルリオーズの幻想交響曲のように、コンセルトヘボウ管(1991年セッション)、ベルリン・フィル(2001年ライヴ/※映像作品)、バイエルン放送響(2013年ライヴ)と折に触れて録音を重ねている例とは対照的に、モーツァルトがヤンソンスにとってきわめてレアなレパートリーであるという意外な一面であり、まさにそこへ現われたのが、このたびの「モツレク」ということになります。
ここではヤンソンスとのマーラーの交響曲録音で熱演を聴かせたオランダ放送合唱団とともに、ソリストがまたこのうえなく魅力的。当楽団の名誉客演指揮者である“アーノンクール組”ともいうべき、実績もゆたかな顔ぶれががっちりと固め、ヤンソンス初の「モツレク」を強力に盛り立てます。
ソプラノのキューマイヤーは、アーノンクールが創設、主宰するシュティリアルテ音楽祭2007で、ハイドンの「四季」のハンネを歌い、同年のムジークフェラインにおけるブラームスの「ドイツ・レクィエム」で注目を集めていましたし、コントラルトのフィンクとバスのフィンリーのふたりは、アーノンクールが2003年にウィーン・フィルを指揮した「モツレク」のライヴ録音盤でもおなじパートを歌っていました。
また、リートから近現代の声楽作品までをカバーするレパートリーの幅広さとゆたかな表現力で、いまやこの種のプログラムには欠かせない存在といえるテノールのパドモアについては、ヤンソンスが2013年にバイエルン放送響を指揮したブリテンの「戦争レクィエム」で絶大な存在感をみせていたのも記憶にあたらしいところです。
近年、声楽曲やオペラに力を入れ、かねてインタビューなどでもこうしたジャンルへの抱負を表明してきたヤンソンスですが、この言葉どおりコンセルトヘボウ管の顔合せでは、2009年にライヴ収録されたドヴォルザークの「レクィエム」のように、着実に成果を示してもいたので、このモーツァルトもまたおおいに期待の高まる内容といえそうです。

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