★リー・モーガン、ウェイン・ショーター、ボビー・ティモンズ、ジミー・メリットという若きスターたちを擁して1961年の正月に初来日を果たし、日本のジャズ・シーンに凄まじい衝撃を与えたアート・ブレイキー＆ザ・ジャズ・メッセンジャーズ（JM)は、帰米後ブルーノートに何度かレコーディングした後、例年どおり渡欧して各国でコンサートを行いましたが、これまで、そのツアーの中からリリースされたライヴ・レコーディングは、5月13日にパリのオランピア劇場で行われたコンサートだけでした。
★そこに今回登場したのが、パリ公演の1週間前にマンチェスターのフリー・トレイド・ホールで開催されたコンサートでの未発表演奏！ここで聴けるのは、当時の代表的レパートリーばかりですが、アルバム『チュニジアの夜』収録のリー・モーガン曲(M7)のライヴ・ヴァージョンは比較的レアですし、ウェインの前任者ベニー・ゴルソンの名曲(M3)をこの5人の演奏で聴けるのはこれが初めての機会ということになります。JMはもちろん充実の極み！15分を超える、ボビー・ティモンズ作(M2)が特に素晴らしい演奏になっています。