Sampa

初夏の季節に心地よいブラジリアン・ギター・トリオ作品!
ブラジルが誇るベテラン・ギタリスト,ホメロ・ルバンボ
30年に及ぶ活動歴の「トリオ・ダ・パス」と並行する新トリオを始動!
~このグループは正に、演奏した一音目から素晴らしいものがあった。
私は<この新しいグループ>で奏でられるサウンドを愛している。Magicだ~
ホメロ・ルバンボ

  • アーティスト:Romero Lubambo
  • レーベル:SUNNYSIDE
  • 品番:SSC-1466
  • ジャンル:ジャンルワールドミュージック
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD

TRACK LIST

Romero Lubambo / Sampa

1. Gostoso Demais (Dominguinhos & Nando Cordel)
2. Estamos Aí (Mauricio Einhorn, Durval Ferreira & Regina Werneck)
3. Contrato De Separação (Dominguinhos, Anastacia)
4. New Slash Blues (Romero Lubambo)
5. Paquito In Bremen (For Paquito D'Rivera) (Romero Lubambo)
6. P'ro Flavio (For My Father) (Romero Lubambo)
7. Nature's Beauty (Romero Lubambo, Pamela Driggs)
8. Dipper Mouth (Herbie Mann)
9. Luisa (For My Daughter) (Romero Lubambo)
10. For Donato (For João Donato) (Romero Lubambo, Paulo Cesar Pinheiro)
11. Song For Kaya (Romero Lubambo)

メンバー:Romero Lubambo(g), Sidiel Vieira(b), Thiago Rabello(ds)

◆ブラジルが生んだ人気ギタリスト、ホメロ・ルバンボの新作が登場!!本Sunnysideでは3作目。前2作ではソロ演奏となっていましたが、本作はトリオ作。つまり、30年に及ぶ活動歴となるジャズ・ブラジレイロ・ユニット「トリオ・ダ・パス」と並行するルバンボの新トリオになります。
◆そんな今作のトリオが結成されたのは、ルバンボがサンパウロのパーカッショニスト、チアゴ・ハベーロに出会ったことが始まり。バイーアでの一週間にわたる滞在で、大きな感銘を受けたルバンボは、必然的にそのあとのサンパウロでの演奏にハベーロをドラマーとして起用。その後、ハベーロがよく共演していたシヂエル・ヴィエイラを推薦され、その類まれに素晴らしい2人の演奏の化学反応にも共感し、本格的な活動がスタートしたようですが、ルバンボ自身、“このグループは正に、一音目から素晴らしいものがあった。私は<この新しいグループ>で奏でられるサウンドを愛している。Magicだ。”とも語っているだけに注目です。
◆しかも2013年から演奏し始め、ライヴも行い、レコーディング。正に満を持しての作品発表といえますが、一曲目の美しいガッド・ギターの響きから、リスナーの心を奪うものがあります。
◇アコーディオン奏者ドミンギーニョスの名曲であり、マリア・ベターニャが歌ったヴァージョンでも有名なこの楽曲。その詞に繰り返される言葉であり、ブラジル音楽のコアであるサウダージが、アコースティック・ギターの瑞々しさと美しいハーモニーで奏でられるこのオープニングは、溜息ものの名演奏!
◇2曲目“Estamos Aí”は、“ドンと来い。何があっても大丈夫!”といった意味だそうですが、速いラテン調のリズムで、弾きまくるギターとあうんの呼吸でインプロを見せる2人の演奏も見事。さすがルバンボが絶賛する2人との演奏と納得です。
◇憧れのアーティストや、父親、愛娘に捧げた曲も数曲。中でもパキートに捧げた、美しさの中にラテン・アメリカの哀愁が交錯するM5、バイヨンのスタイルで畳みかけるようなギターが引き連ねられるM6、ドラムレス、弦の響きのみでの演奏で、愛娘への思いが語られるM9など、どれも秀逸です。
◇一方、ユニークなのは、エレキに持ち替えたM4、M8。いつになくファンキーに、ブルーズや、セカンドライン風のリズムを取り入れた演奏は意外でもありますが、ルバンボ自身は、他のクラシック・ギターでの楽曲とのコントラストを楽しんでいるのだそうです。
◆ところで、ルバンボ曰く“メンバーは、楽曲を丸暗記してきたほどで自分たちの音楽を形作るのに、一回のリハしか要さなかった”のだとか。また“3人の信頼は絶大!だから、作品の名前をサンパウロ出身のメンバー2人への気持ちをこめた『Sampa』(サンパウロ市を愛情を込めて表現する言葉)と名付けたんだ”とのこと。
◆ラストは、なんと、その昔、ハリー・ベラフォンテとツアーをしていた時に作曲したという至高のバラード曲。現在61歳。未来に向けて新しく始動したこのトリオ・・目が離せそうにありません!

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