音楽史の一瞬を切り取る好企画
今回は20世紀初頭に活躍したブルメンタール
- アーティスト:ゾフィー・クルスマン
- レーベル:TYXART
- 品番:TXA-16079
- ジャンル:ジャンルクラシック室内楽
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
- 収録時間:70:51
音楽史の一瞬を切り取る好企画
今回は20世紀初頭に活躍したブルメンタール
サンドロ・ブルメンタール(1874-1919):
ピアノ五重奏曲ニ長調op.2
4つの歌
ピアノ五重奏曲ト長調op.4
ゾフィー・クルスマン(ソプラノ)オリヴァー・トリンドル(ピアノ)
ダニエル・ギグルベルガー(ヴァイオリンⅠ)エレーヌ・マレショー(ヴァイオリンⅡ)
コリーナ・ゴロモズ(ヴィオラ)ブリジット・マックレイ(チェロ)
録音:2016年7月
★古典派とロマン派の忘れ去られた作曲家に光を当てるシリーズ「クラシック&ロマンティック・トレジャーズ」第7弾。今回は20世紀初頭にミュンヘンで活躍した作曲家サンドロ・ブルメンタール。彼はヴェネツィアの裕福な銀行家の家に生まれ、ヴェネツィアとミュンヘンで音楽教育を受けました。ここに収録されているイタリア歌曲「4つの歌」と2つのピアノ五重奏曲は彼の初期の作品で、古典的な形式のなかに、抒情的かつ軽やかなサロン風の洗練されたメロディーもあらわれる作品です。
ブルメンタールがいた20世紀初頭のミュンヘンではアヴァンギャルド芸術の拠点となったカバレット(キャバレー)が賑わっていました。ブルメンタールは1901年に創設された「11人の執行人」というカバレットのメンバーとなり、1904年の解散後もカバレットの歌手&作曲家として人気を博していました。本アルバムに収録された室内楽作品や1907年ニュルンベルク歌劇場で初演されたオペラ「スラミス」などアカデミズムの音楽から娯楽音楽まで幅広い作風を持つ作曲でありました。彼は1919年45歳の若さで亡くなっており、現在ではほとんど彼の作品が演奏されることはありません。音楽史の一瞬を切り取るような本企画ならではのアルバムです。