ヘンデル:「タメルラーノ」

サバータ、エインズリー、ツェンチッチ、 ゴヴァン、ドノーセ!
古楽名歌手がずらり並んだ ヘンデルの傑作「タメルラーノ」
ミナージ渾身の新録音!

  • アーティスト:シャヴィエ・サバータ,ジョン・マーク・エインズリー他
  • レーベル:NAIVE
  • 品番:V-5373
  • ジャンル:ジャンルクラシック音楽史/古楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:3CD
  • 収録時間:3h13

TRACK LIST

ヘンデル:「タメルラーノ」
シャヴィエ・サバータ(CT タメルラーノ)
ジョン・マーク・エインズリー(T バヤゼット)
マックス・エマヌエル・ツェンチッチ(CT アンドローニコ)
カリーナ・ゴヴァン(S アステリア)
ルクサンドラ・ドノーセ(Ms イレーネ)
パヴェル・クディノフ(Bs レオーネ)
リッカルド・ミナージ(指揮)イル・ポモ・ドーロ
録音:2013年4月、ロニゴ

★ヘンデルの全オペラの中でも近年特に人気が高いのが「タメルラーノ」。あの傑作「ジューリオ・チェーザレ」と同じ1724年に初演された作品で、ヘンデルが最も充実していた時期のオペラ、しかも非常に劇的な意欲作です。タメルラーノとは、14世紀後半から15世紀初頭にかけて西アジアを広く支配した伝説的支配者ティムールのこと。1402年、オスマン帝国との戦いに勝利し、スルタンのバヤジット1世を捕らえています。この史実に基づき、タメルラーノが捕えたバヤゼット(バヤジット)の娘アステーリアを強引に后にしようとし、父がそれに苦悩し、ついにバヤゼットが気高く壮絶に自害する、という物語。事実上の主役バヤゼットに、当時脇役が普通だったテノールを当て、悲劇的な色彩を際立たせています。かのプラシド・ドミンゴがテノールとして最後にレパートリーに入れた役がこのバヤゼットで、それだけやり甲斐のある役、作品なのでしょう。 今回の新録音は非常に強力です。バヤゼットは、英国の美声古楽テノール、ジョン・マーク・エインズリー。この録音の少し前に50歳を迎えたエインズリーは、持ち前の柔らかい美声に深みと表現力を加え、敗北した支配者として、娘を奪われそうになる父として、苦悩するバヤゼットを見事に歌っています。 対するタメルラーノは、ヘンデルの悪役アリア集(AP 048)が大評判だったスペイン、カタルーニャ州バルセロナ生まれのカウンターテノール、シャヴィエ・サバータ。タメルラーノは悪役とは言っても威厳と気品の求められる役で、ここでのサバータはまさに万全。バヤゼットの娘アステーリアは、カナダ出身の古楽プリマドンナ、カリーナ・ゴヴァン。彼女がヘンデルのイタリア・オペラの録音に参加するのは実に9種目で、まさに現代を代表するヘンデル・ソプラノです。アステーリアと恋仲のギリシャの王子アンドローニコは、今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍する大人気カウンターテノールのマックス・エマヌエル・ツェンチッチ。さらにタメルラーノの婚約者であるイレーネには、モーツァルトやロッシーニのメッゾ役で活躍するルーマニアのメッゾソプラノ、ルクサンドラ・ドノーセと、たいへんに贅沢に優れた歌手を投入しています。 リッカルド・ミナージは、バロック・ヴァイオリニストとして名を馳せた後、近年は指揮者として精力的に活躍しています。彼が2012年に創設したイル・ポモ・ドーロを率いて、ヘンデルの気迫に満ちた音楽をしっかり引き出しています。 この録音は1731年の再演時の楽譜に基づいています。ただし初演時との主な相違2点、多くのレチタティーヴォの短縮と第3幕のレオーネのアリアの追加は、今日の上演ではむしろ採用される方が一般的で、また1731年再演では削除された第2幕のアステーリア、タメルラーノ、バヤゼットの三重唱はこの録音では残されているので、結果的に今日の標準的な「タメルラーノ」になっています。 17世紀後半に建てられたヴィチェンツァのヴィッラ・サン・フェルモでの収録です。
0822186053737

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