新ウィーン楽派弦楽四重奏曲集

結成20周年記念ボックス
ディオティマ四重奏団による新ウィーン楽派

  • アーティスト:ディオティマ四重奏団
  • レーベル:NAIVE
  • 品番:V-5380
  • ジャンル:ジャンルクラシック室内楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:5CD

TRACK LIST

新ウィーン楽派弦楽四重奏曲集 / ディオティマ四重奏団

アーノルド・シェーンベルク(1874-1951)
CD1
弦楽四重奏のためのプレスト ハ長調
弦楽四重奏のためのスケルツォ ヘ長調
弦楽四重奏曲 ニ長調(1897)

CD2
弦楽四重奏曲第1番ニ短調Op.7
弦楽四重奏曲第2番嬰ヘ短調Op.10(歌唱付)*

CD3
弦楽四重奏曲第3番Op.30
弦楽四重奏曲第4番Op.37

アルバン・ベルク(1885-1935)
CD4
弦楽四重奏曲Op.3
抒情組曲(第6 楽章「奈落よりわれは叫びぬ」収録)**

アントン・ヴェーベルン(1883-1945)
CD5
弦楽四重奏のための《緩徐楽章》(1905)
弦楽四重奏曲(1905)
弦楽四重奏のためのロンド
弦楽四重奏のための5つの楽章Op.5
弦楽四重奏のための6つのバガテルOp.9
弦楽四重奏曲Op.28

ディオティマ四重奏団
ユン・ペン・チャオ(ヴァイオリンⅠ) コンスタンツェ・ロンザッティ(ヴァイオリンⅡ)
フランク・シュヴァリエ(ヴィオラ) ピエール・モルレ(チェロ)
サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)*  マリー=ニコル・ルミュウ(アルト)**

★1996年、パリとリヨンの国立高等音楽院において一等賞を得て卒業したメンバーで結成されたディオティマ四重奏団は今年20周年を迎えます。このボックス・セットは、彼らのアニバーサリー・イヤーのために企画され、シェーンベルク、ヴェーベルン、ベルクの新ウィーン楽派の弦楽四重奏曲を15曲集めています。
★シェーンベルクは番号付きの弦楽四重奏曲を4曲残しており、1905年から1936年まで、彼が後期ロマン派から合衆国に亡命して独自の作風を完成させるまでの変貌を如実にみてとることができます。弦楽四重奏第2番は、ソプラノ独唱を含む作品で、調と無調の狭間を官能的に行き来する器楽パートに、夢見るような透明な声で絡むピオーによるソプラノ・パートがなんともいえない高貴さを漂わせます。さらにこのボックスには1890年代後半に書かれた若き日の3曲も収録されています。
★ベルクの弦楽四重奏曲は、シェーンベルクのもとで学んでいた最後の時期に書かれた作品。2楽章構成の品で「わが妻へ」と献辞付で出版されました。一方ベルクの全6楽章からなる十二音技法を用いた大曲『抒情組曲』。愛人であったハンナ・フックス=ロベッティン夫人との関係がテーマ。第6楽章の「奈落よりわれは叫びぬ」付版での演奏。こちらはアルトのマリー=ニコル・ルミュウが魅惑的な声で聴かせます。ボードレールの「悪の華」に含まれる詩の一部をうたったこの詩は、ボードレールのジャンヌ・デュヴァルへの思いを歌ったもの。無調ながら感情の起伏に富み、熱と官能を見事に描き出しています。
★ヴェーベルンもベルク同様シェーンベルクの教え子で、調性から離れ、無調と12音による作曲を展開しました。弦楽四重奏のための《緩徐楽章》と弦楽四重奏曲は、前衛的ではありませんが、1906 年以降の作品は緊張感が楽曲を支配し、演奏者、聴く側にも集中力を要します。ディオティマ四重奏団の充実した力強い演奏は、聴き応えがあります。

Artist

【ディオティマ四重奏団】
1996年結成。リヨンとパリの音楽院出身のメンバーからなる弦楽四重奏団。幅広いレパートリーを有しているが、とりわけベートーヴェンの後期作品、フランス音楽、20世紀初期の作品などに造詣が深い。ピエール・ブーレーズ、細川俊夫らの作品の演奏にも積極的で、現代音楽界の活躍も著しい実力派として注目されている。ヨーロッパの著名なフェスティヴァルに招待されているほか、日本を含め、世界をまたにかけた演奏活動に取り組んでいる。

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