グラウシューマッハー・ピアノ・デュオ/ペーテル・エトヴェシュ

バルトーク、そして宇宙をも感じさせる刺激的なリズムに満ちたエトヴェシュ作品集

  • アーティスト:グラウシューマッハー・ピアノ・デュオ
  • レーベル:WERGO
  • 品番:WER-6784
  • ジャンル:ジャンルクラシック現代音楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD

TRACK LIST

ペーテル・エトヴェシュ(b.1944)
①6人のためのソナタ(2人の鍵盤楽器奏者、3人の打楽器奏者、1人のサンプリング・ピアノ奏者のための)(2006)
②詩篇151(フランク・ザッパの思い出に)
③コスモス〔2台ピアノ版〕(1または2つのピアノのために)(1961年作曲、1999年改訂)
グラウシューマッハー・ピアノ・デュオ(①③)
ケルン打楽器四重奏団
パウロ・アルバレス(キーボード①)
録音:2007年(③)、2008年(①)、2010年(②)

★エトヴェシュにとって、「母国語」音楽はバルトークである、といいます。①の「6人のためのソナタ」は、もともとは2006年のバルトーク生誕125周年にあわせて書かれたピアノ協奏曲CAP-KO (Concerto for Acoustic Piano, Keyboard, and Orchestra)。もとはピアノ、キーボードとオーケストラのための協奏曲で、キーボードはピアノが奏でた素材を拡大したりするために用いられました。エトヴェシュはこの作品でバルトークの開拓精神を象徴したかったといいます。この協奏曲を6人の奏者のために編曲したのが「6人のためのソナタ」。バルトーク的な連続8 度などが印象的な作品です。 ②の「詩篇151」は、フランク・ザッパが1993年に42歳の若さで亡くなったことへの悲しみを込めた作品。エトヴェシュは「ザッパがこんなに若くして死んでしまうなんて、神を信じることはできない、むしろ神に抗議したい」と述べており、この抗議の意が込められたような作品となっています。 ③の「コスモス」はバルトークのミクロコスモスにかけたものですが、同時にガガーリンの有名な宇宙飛行直前の1961年3月に書かれたもの。エトヴェシュは当時17歳で、ガガーリンはこの若き作曲家の想像力に感銘をうけたといいます。
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