ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926-2012):交響曲第1番~第10番(全曲)

WERGOの宝、ヘンツェの交響曲が全集ボックスで登場!
すべて巨匠ヤノフスキ&ベルリン放送交響楽団

  • アーティスト:マレク・ヤノフスキ
  • レーベル:WERGO
  • 品番:WER-6959
  • ジャンル:ジャンルクラシック現代音楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:5CD、限定盤

TRACK LIST

ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926-2012):交響曲第1番~第10番(全曲)

CD 1〔WER 6721〕
・交響曲第7番
【第1楽章 ダンス/第2楽章 静かに、動いて/第3楽章 絶え間なく動いて/第4楽章 静かに、控えめに】
・シンフォニア第8番
【第1楽章 アレグロ/第2楽章 アレグラメンテ・コン・コモド・テネレッツァ・エ・バッラビリタ
第3楽章 アダージョ】
録音:2006年11月15-17日(第7番)、2007年2月7-9日(第8番)

CD 2〔WER 6722〕
・交響曲第9番~混声合唱とオーケストラのための
〔アンナ・ゼーゲルスの小説『七番目の十字架』に基づく〕
録音:2008年11月

CD 3〔WER 6723〕
・交響曲第3番 (大オーケストラのための) 
・交響曲第4番(大オーケストラのための)
・交響曲第5番(大オーケストラのための)
録音:2010年1月(第3、第4)、2010年9月(第5)

CD 4〔WER 6724〕
・第1交響曲~室内オーケストラのための(1947/1963, 1991年改訂)
・シンフォニア第6番 (2つのオーケストラのための)(1969, 1994年改訂)
録音:2012年

CD 5〔WER 6725〕
・第2番 大オーケストラのための(1949) 
・第10番 大オーケストラのための(1997-2000)
録音:2012年8月28-29日(第2番)、2013年6月12-14日(第10番)

マレク・ヤノフスキ(指揮) ベルリン放送交響楽団
ベルリン放送合唱団〔首席指揮者:サイモン・ハルシー/合唱指揮:ミヒャエル・グレーザー〕

★ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926-2012)の交響曲が全曲ボックスで登場。指揮はすべて巨匠ヤノフスキ。これまでにWERGOがリリースしてきた高水準のヘンツェの交響曲録音がボックスで登場!
★[CD1]について
交響曲第8番作曲に際しヘンツェは「私は交響曲を書くことをやめられない。私はここで、個人的なものを越えたメッセージのために特別に作られた音楽を多数の聴衆にむけて発信する権利がある。誰も私からこの権利を奪うことはできない、現代の文化的哲学がこの形式がもはや形骸化したと宣告しても---そしておそらくはそう宣告されている」(ヘンツェの言葉)。一方で第7番に関しては「古典的な交響曲のモデルにもっとも近づいているもののひとつ」としており、同時にフリードリヒ・ヘルダーリンの人生と苦悩にも通じるものがあるといいます。第8番はシェイクスピアの「真夏の夜の夢」に基づいており、「軽やかな拍子と豊かなメロディ」が特徴です。
★[CD2]について
ヘンツェが1996年から97年にかけて取り組んだ交響曲第9番は、アンナ・ゼーゲルスの小説『七番目の十字架』に基づくテキストに作曲された、ほぼ休みなく歌い続ける合唱を伴う大規模な交響曲。ゼーゲルスの本の内容は、7人の囚人が強制収容所から逃げ出そうとして失敗。士官たちは他の囚人たちへの見せしめとして、収容所の7本の木を切り倒し、十字架を作り、7人をはりつけにしようとします。しかし、7本目の十字架に乗るはずだった囚人は、脱走に成功。誰もいない7本目の十字架が、抵抗の象徴、独裁者への勝利のしるしとして描かれる物語です。しかしながら、終わり方はきわめて不安げなまま。独裁による人道の危機が終わることはない、というヘンツェのメッセージがこめられているようです。
★[CD3]について
交響曲第3番は、19世紀末を思わせるような爛熟の官能的な響きと大規模な作風が印象的。交響曲第4番は、静かな弦の響きの中から様々なモティーフが生まれては消え、発展しながら進み、最後は壮大な音の重なり合いとなる、演奏時間20分超の単一楽章で非常に高い集中を保った曲。もともとはヘンツェのオペラ「鹿の王」第2幕の幕切れの音楽として書かれたものです。第5番は一言で表すならば「ドラマティック」な作品。バーンスタイン&ニューヨーク・フィルの委託を受け作曲されたもので、ヘンツェいわく「ローマの風景、人々のイメージに触発されて作曲した」もの。激しいリズムや熱いクレッシェンドの連続など、ヤノフスキの指揮も冴えわたります。
★[CD4]について
ヘンツェ20歳の時の第1交響曲とキューバ縁のシンフォニア第6番を収録。第1番は、ヘンツェ20歳の時の作品。後にヘンツェはこの1947年版を「完全に間違っている」とし、1964年にベルリンで演奏された折に改訂を施しています。1969年、ヘンツェは2度にわたってキューバへと旅をします。キューバでは音楽シーンの重要人物と多くの出会いがあり、自身さとうきび畑で作業の手伝いをしたりもしたといいます。初めてキューバを訪ねるにあたり、ヘンツェは交響曲の依頼を受けました。リズムが印象的なこのシンフォニア第6番は、ハバナで11月26日、ヘンツェ自身の指揮によって初演されました。
★[CD5]について
ヘンツェの初期の交響曲と、最後の交響曲を収録。第2番はヘンツェが12音技法を用いた最初の大きな作品で、当時の現代音楽の最高の解釈者のひとりであった指揮者ヘルマン・シェルヘンに献呈されています。第10番をヘンツェに発注したのはラトルでした。その発注時にラトルは「自分自身(ラトル自身)を反映させたポートレイトのような作品を」と述べたとヘンツェは回想しています。第10番は2000年に完成し、1999年に亡くなったヘンツェのパトロンの一人、パウル・ザッヒャーの「思い出に」ささげられています。第1楽章は2000年3月にラトルによって初演されました。

※単売だった5枚をスリップケースに入れた仕様となっております。
(スリムBOXではありません)

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