オルガンの鬼才ズステック最新盤はカーゲル作品集
アシスタントも大騒ぎのスキャンダラスな「書き足された即興」
- アーティスト:ドミニク・ズステック
- レーベル:WERGO
- 品番:WER-7345
- ジャンル:ジャンルクラシック現代音楽
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
オルガンの鬼才ズステック最新盤はカーゲル作品集
アシスタントも大騒ぎのスキャンダラスな「書き足された即興」
マウリシオ・カーゲル(1931-2008):作品集
・書き足された即興(Improvisation ajoutée)
[二人のアシスタントを伴う一人のオルガン奏者のための作品]
・Rrrrrrr…(オルガンのための8つの小品)(1980/81)
〔Raga/Rauschpfeifen/Repercussa/Regtime-Waltz/Rondeña/Ripieno/Rosalie/Rossignols enrhumés〕
・ゲネラル・バス(連続的な器楽音のための)(1972)
・ファンタジー(オブリガートつきのオルガンのための)(1967)
ドミニク・ズステック(b.1977):K-A-G-E-L(オルガンのための即興)
〔Krachen/Aura/Geraeusche/Ecken/Lang〕
ドミニク・ズステック(オルガン)
録音:2014年4月、ケルン、聖ペーター教会
★シュトックハウゼン(WER.6736/KKC.5302)やリゲティ(WER.6757/KKC.5329)作品などでも超絶技巧で聴き手を驚かせてきたオルガンの鬼才、ドミニク・ズステック。最新盤は、カーゲルの作品集です。カーゲルも「ティンパニの中に奏者が飛びこむ」や「指揮者が倒れる」などの指示をする際だった世界観のアルゼンチンの作曲家。本盤の注目は、初演時に物議をかもした「書き足された即興」。この作品は、オルガン奏者はもとより、二人のアシスタントたちも、咳、おしゃべりをし、笑い、笛を吹いたり手をたたいたり、大声でわめいたりと大騒ぎの作品。本作の初演は聖なる教会で予定されていたものの、このような作品を演奏するのはけしからんとして直前にキャンセルされるなど、ひと騒動が巻き起こりました。ズステックと二人のアシスタントたちは、パワー全開でこの作品の世界を体現しています。続く「Rrrrrrr…」は様々なインド的な「Raga」など色濃いキャラクターをもつ小品が並ぶ作品。ズステックの妙技が光ります。また、本アルバムでもズステックは即興演奏を収録。カーゲルの名前にちなんだ、オルガンだけで演奏されているとは思えない音世界が展開されています。
ドミニク・ズステック
WER-7368
ドミニク・ズステック
WER-7345
ドミニク・ズステック(オルガン)
WER-7315
ドミニク・ズステック
WER-6789