エマヌエル・ヌネス:『ミンネザング』、『モザイクの』

複雑で立体的な構造物を空間的にも芸術的に配置。
ブーレーズとシュトックハウゼンに学びつつ、
自らの書法を造り上げたヌネスの2作

  • アーティスト:エミリオ・ポマリコ
  • レーベル:WERGO
  • 品番:WER-7378
  • ジャンル:ジャンルクラシック現代音楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 録音情報など:63:31
  • 入荷予定時期:2019年3月上旬

TRACK LIST

エマヌエル・ヌネス(1941-2012):
① Minnesang ミンネザング
~12人の独唱とア・カペラのための、ヤコブ・ベーメのテキストによる(1975/76)
② Musivus モザイクの ~4群のオーケストラのための(1998, 2001改訂)*

* 改訂版による世界初録音

マルクス・クリード(①合唱指揮) SWR ヴォーカルアンサンブル(①)
エミリオ・ポマリコ(②指揮) ケルンWDR 交響楽団(②)
録音:①2017年10月20日/ドナウエッシンゲン、②2001年3月31日/ケルン

★エマヌエル・ヌネスはブーレーズ、シュトックハウゼンに学んだポルトガルの作曲家。細かく書き込んだ音符が複雑に絡み合いますが、全体の音響は広く空間性があり、とても立体的です。音色も美しいもので、なるほど師匠の音楽からの影響を思わせつつ、自家薬籠中のものとした完成度の高い書法が味わえます。 ★「ミンネザング」とは中世の叙事詩や恋愛の歌。ドイツの神秘主義者、ヤコブ・ベーメのテキストを基に繰り広げられる①は沢山のパートが入り組み、複雑な展開を見せます。声楽家たちは合唱団の一員であったり騒ぐ群衆であったり、さまざまな立場から声を発します。 ★「Musivus」は音楽・文芸の女神ムーサ(Musa)から派生した言葉で、ムーサのあるところの、という意味で、神殿の飾りとして生まれたモザイク(musivum)の元となる言葉です。翻って、「モザイクの」という意味を持ちます。シュトックハウゼンの『グルッペン』の上をゆく4群(!)のオーケストラのために書かれた②はまさにモザイク模様、目も眩まんばかりの音の綴れ織りにムーサも眩暈を覚えます。
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